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本 ハートランド物語1-6巻

あすなろ書房 ローレンブルック 
傷ついた馬を癒しあたらしい飼い主を見つけ住処を見つけてやることを目的に始めたハートランド牧場。
15歳の主人公エイミー、ハートランドの土地を持っていた祖父、馬の再生を目指して牧場を運営していた母、障害飛越に失敗し行方不明になっている父、父を慕って牧場によりつかないでいる姉ルー。エイミーの家族の話を縦軸に、1巻ごとに傷ついた馬が登場し癒されていく完結が横軸となり、1晩に1冊読めていってしまうおもしろさで話はすすむ。一度読み始めたら、先が気になってしょうがない。読みきってしまう。寝る前の本を探しているならおすすめだ。
15歳のエイミーは、15歳ってこんなにうっとうしかったかなとおもうくらいに誇張的にうっとうしく描かれている。ママのことをわすれちゃうなんてひどい!とかわたしはパパに見捨てられたのよ!とかがうるさい。しかし、子供のときに大人の顔色をうかがって感情を隠したりするとうまく大人に成長できないそうだ。だからいいか。
馬とのコンタクトは、ポケットにいれてるミントのキャンデーをやって、そのうち馬のほうからポケットに鼻をつついてきたりして、なかよくなっていく。みんとのキャンディー、ほしい。
ジョインアップという調教みたいな手法があり、丸馬場を走らせる。疲れ、信頼するまで走らせる。信頼し始めると、首をさげ、口をくちゅくちゅさせてヨダレをみせるようになる。そうしたら走らせるのをやめて、背中を向ける。馬は、背後から静かに歩いてきて、肩に顔を乗せる。 心が通じる瞬間だ
乗馬クラブに通ってなかったら、ジョインアップをしんじただろう。いまはへーあーなるほどである
エイミーの家族の話のほかにもエイミーをとりまく人々の話はあきさせない。男たち、ハートランドで働くタイ、金持ちのベン、獣医スコットの弟のマット。女友達ソラヤ、アシュレー、などなど、それぞれに好意を持ってたりもってなかったりドラマチックな青春だ。
エイミーはタイを好きそうだが、タイは家が貧乏で高校にいけずにハートランドに就職した。ハートランド自体も貧乏牧場だ。結婚ということになれば外資導入でベンと結婚したほうがいい。タイと結婚する運びになるなら、タイはハートランドから出て行ってどこかで成功してもどってくるというヒースクリフ的展開が必要だろう。
というか、この本は21巻まででてるらしい。日本ではまだ6巻までしかない。続き出るんだろうか?出てください
by kumaol | 2014-03-30 09:31 | 雑記