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さくらダッシュ

夕方予約。涼しくてよかった。冷蔵庫からお茶を飲んでたので、「あたしもいれたい」と言ったらOKだった。Kさんはけちんぼというウワサだったが。冷蔵庫は貸してもらえる。先週はお湯のようなポカリを飲んでて、飲み物があってもお湯じゃ熱さがひかなかったけど心配なくなったのだわ。夏は休むつもりだったけど、休まないことにした。すてきな冷蔵庫。
さくらと。ほかにお客さんはいなかったので大きく柵の周りを回る。回らない。よれよれ。また取り上げられた。さくらは部屋に帰りたい、部屋を背中にして遠くへ歩きたくない。だからよれよれする。もっと叱る。バっと、強い意志で外に開く。バっと開くときは、ほんとにバっと開いてよいらしい。口が痛くないようにそっとなんてのじゃだめなんだ。馬がわがまましてるんだから。はっきりわからせる。バっと開く。あたしに戻って、さくらに駈足された。いらいらしてたみたい。ぐっと沈むようになってからギアチェンジで駈足された。2回も。2回目は柵にぶつかりそうだったけどさくらは直前に横向きに回避してあたしの右手を柵にぎりぎりと押し付けた。いやな子!血がぽたぽた。また乗り役が代わってぽたぽた見学。馬の知能は2歳児と言う。さくらは駈足して2回ともまっすぐ自分の部屋に向かって走った。2歳児のさくらは部屋に帰りたかったのだ。なんでかな、楽しくて夢中になれたら2歳の子は馬場で遊ぶだろう。何をするか理解できずつまらなければ部屋に帰りたいだろう。あるいは自我を強く出せば荷物を振り落として部屋に帰れると思っただろうか、子供がダダをこねて泣き喚けば要求が通ると同じに。彼女の反抗と自由への道が厩舎に戻ることというのが、2歳児そのものだ。2歳の子なら家に帰るのが大冒険、馬場と部屋との往復、それ以外の世界を知らない。とりあえず落ちなかった。1回目は右に落ちそうだったので左足をつかんでもらった。2回目は柵にはさまれて落ちなかった。とにかく落ちるなと言われてる。ワガママすると背中が軽くなってラクダと覚えさせたらとてもいけないらしい。ダダの要求を認めたらそういう子になっちゃうのと似てる。
手入れの乾かしがきびしいので「超吸水マイクロファイバー」タオルを持参したが目だった効果はなかった。がっかりした。K先生は競争心を燃やして片側ずつどっちが早く乾かせるかと挑んできた。あっちが早かった。汗こきの使い方がわからなかったからだ。マイクロタオルもだめだったけど、汗こきで差がついた。
お尻をうしろの棒に擦り付けてかゆがっていたので拭いてあげた。お尻のまわりは触ってみるとベタベタしてる。ボロの通り道だからでしょう。毛の生えてるお尻を拭くとき静かだけど、しっぽで隠れている部分を拭くとしっぽで締めてくる。しっぽでフタをしめるようにしてくる。とてもおもしろい。黒いポロポロが取れたりしてきれいになった。あたしはこんなにさくらちゃんさくらちゃんて慕ってるのにさくらは意地悪で憎い。さくらはボロを食べるので口が緑色だ。
家にいると本読んだりして辛気臭いことばかり考えてるから、こうして外に出て自分以外の生き物とあれこれするのは体が疲れてとてもよい。最近どんどん辛気臭くなっていたのでもっとさくらに遊んでもらわなければ。
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さくらはおうちが大好き。なのね 鼻の傷はどうしたのかな

by kumaol | 2015-07-19 22:44 |