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夕方の江の島で一句

夕方の江の島、砂浜にカップルと男とちらほら海の上に夕焼けと太陽の映像。才能あり2人凡人1人才能なし2人。
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才能あり2位70点鶴見慎吾
静波の西日に映える妻の顔
乗り気じゃなかった妻を誘って海辺に来たら波は静かで妻も穏やかな顔になっていた。しあわせだなあ。

西日は夏の季語。西日に映えるから妻の顔が見れるのであるから映えるは余計な言葉。妻の顔が穏やかだという情報を入れる。
添削後 静波の西日に妻の顔静か

感想・おもしろくない。夕方の海辺の散歩がべただ。洋画の見すぎ。夕焼けの海辺を散歩する夫婦、いい気になりやがって。妻の顔が穏やかなのは晩飯に毒をいれようと決心したからだ。夫死んで。なら認める。
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凡人3位 55点陣内孝則
陽にテラス 思い出ウルウル サングラス
テラスを陽が照らす、思い出がよみがえってうるうるした目をサングラスで隠す

陽にあたるならにじゃなくてのだろう。陽のテラス。あとは詩であるからそのままで
添削後 陽のテラス 思い出うるうるサングラス

感想・陽にテラスが腸チフスに読めてしょうがなかった。陣内のイメージと相まって寄生虫っぽい。長くて足がたくさんついてる虫。うるうるが動きの擬音。思い出という言葉が最高つまらない。思い出。夏の海辺に思い出があるって青春映画か。典型的な発想に毒されてる。腸チフスで作ってみた。
腸チフス 視界うるうる 這い暮らす  うるうるはないほうがいい。語感気持ち悪いし。季語と江の島がなかった。
腸チフス 見飽くる夕日 波の音  同じ窓から同じ夕日を見ているがこの見飽きた風景を手放したくない。療養生活にやっと平安を見出したのだから。






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才能なし4位 37点 貴乃花の景子さん
点数はどうやってつけてるんだろうか。季語10点順番10点とか。採点基準と点数振り分けを見せてもらいたい。

夕焼けに溶けて流れる想ひかな

「ひ」とか「かな」とか、俳句らしさを作ってみましたというだけの句。

添削後・夕焼けの水面に溶けてゆく想ひ

感想・夕焼けの海で、またきた思い。想い。思い出。想いって言われても、ねえ。貴乃花と結婚したときのことを思い出してるのかしらとゲスは勘ぐる。溶けて流れるということは、思いが消えてなくなっていく、心が洗われた、浄化された、新しい自分になれた、という再出発の句なんだろうか。雰囲気に酔ってるだけに見えるんだけども。添削後もよくわかんないしひどい。夕焼けの水面、水たまりでもいいよね、溶けてゆく、アイスクリームでも落としたのかしら。何を言ってるのと思っちゃう。夕焼け時に感傷にふけってるわたし、絵になる。という気持ちなんだと思った。きも。

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才能なし5位35点 乳モデル
夏の夕 ふとおもいだす めだまやき

夕焼けの太陽は目玉焼きに見える。目玉焼き大好き

おもいだすから目玉焼きが出てくるのだから、ふと思い出すはいらない言葉。夏の夕日はめだまやき。言いたいのはこれだけ。俳句の体裁だけ作れば、

添削後・江の島や 夏の夕日は めだまやき

感想・めだまやきは夏の夕日を言ってるのだとすぐにわかる。めだまやきをうまく生かせればおもしろいと思ったんだが先生は乗り気ではなかった様子。水平線にめだまやきが沈むなんていうのは結構あるかもしれない。斬新な発想ではない。夕日が目玉焼きに見えたってことだけいってもだからどうしたになるし。目玉焼きに見えるわたしじゅんしん~なんだろうか。さっきからケチばかりつけてるけど。ケチつけるのは簡単でいいなあ。

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才能あり1位72点小関美穂
秋夕焼け 水面を走る アスリート

あきゆやけという言葉を知っていたのがすごい。水面を走る、は通常ならアスリートにかかるが人は水の上を走れないので夕焼けが走って(動いて)いるのだとわかる。走るアスリートの目に映って。この発想がすばらしい。
添削はなし。このまま味わいましょう。

感想・あきゆやけ。変なの。誰かに作ってもらったみたい。アスリートという単語はかっこいい。小関さんは誰かとつきあってたんだけど誰だっけ誰だっけと考え続けてそっちに気を取られてた(くだらねえ)。美人でゴルフが上手でいいと思いまッシュ。

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特待生2級FUJIWARA
夕陽にもたれてかじる焼きもろこし

夕陽はせきようと読む。せきようと読ませることによってさびしさや寂寥感を感じさせる。もたれて、は負のイメージがありせきようと合っている。ポイントは二つ。1.せきようとよませる手法がどうか。2.焼きもろこしは6音。上5で字余りしたものを中7下5で取り戻すのが定石であるが下5を字余りにしている。
結果・昇格 
評価・詩心に深みが出てきた。
添削・夕陽にもたれ焼きもろこしかじる

感想・背中に大きな夕陽が浮かんでる、夕陽に背を向けて焼きもろこしを食べている砂浜の状景。ただの食い意地のはったおじさんの句。大体海はきたない。食べ残しのなんやかやがゴミになってる。トウモロコシは絶対に芯が出る。歯でこそぎとらなかった実の残りがくっついてマジきたない。添削後の下5句がこしかじるになってる。こういうのはありなんだな。17音の文章でいいじゃない。なにをメインにして俳句をつくるかは制限がないってことはわかった。トウモロコシを食べた。あ、そう、な出来事だがそれでいい。そこに文句はつけないってこと。そこに文句をつけるのは好き嫌いの話になる。

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夕焼けの江の島かあ。ゴジラがくるのは東京湾。江の島が見えてきたはサザン。夕日は真っ赤な太陽だからひばり。
何も思い浮かばない!枯渇!
昭和歌謡曲っぽく

靴濡らす 西日の海や 捨てられて

中に「や」を使っていいんですかね。最初に使うのが初心者向きらしいけども。最初になんとかや、で区切ってメリハリをつけてって。中に使うのはどうなんだろう。捨てられてはくどいからほかにいい言葉があれば取り換えたい。失恋して海辺を歩くとぼとぼ。ヨットから落とされたわけではない。じゃあわざわざ海まで電車に乗ってきたのかな。近所の人かな。一緒に来たことがある海なんだろう、思い出の場所に戻って愛が戻るように。祈る。無理。

江の島や シンドバッドとソーダ水

ソーダ水の中を貨物船が通るのは江の島かな。季語がなかった。季語を入れて歌謡曲のパロディぽく、

西日さす 浜辺ラジカセ 肩にのせ

浜辺みたいに広いところでは西日は「さす」といわないか。
ラジカセをもってきていい気になって大音量。。夕方の帰り支度、ラジカセを肩にのせてみせびらかし大音量継続。かっこいいラジカセ。すてき。 








by kumaol | 2016-08-25 22:43 | 雑記