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本「人くい鬼」グリムこみねゆら

グリム童話を絵本にした。そでの紹介文「お妃が海へ流した金のゆりかご。赤ちゃんのぶじを祈るこころとは裏腹に流れついたのはなんと
人食い鬼の島!知られざるグリム童話の一篇をこみねゆらが絵本化!」
絵本化にも!。驚くよ!絵本化!ウケル!
グリム童話はグリムでいいんだけどもなんでこの話をこみねさんは選んで書こうとおもったんだろうか。(すず風に)。文章もこみねさんがあれんじしてるのでそれがまずいんだろうか。なんというか最初から最後までひどかった。わざとなのかな。そうだ、きっとわざとなんだわ。わざといやんな気分にさせて印象付けようっとしてるんだ。

中表紙

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あらすじ
しかたのない理由のためにあかちゃんを手放さなければならなかった。海に流すと人食い鬼のおかみさんが拾ってくれる。

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3人の息子たちの嫁にしようと育てる。見つかったら食べられてしまうのでこっそりと育てる。(姫は人食い鬼の手のひらサイズなので、世話される様子はお人形遊びのようにかわいらしく、おかみさんの表情もにこやかだ。3人の息子たちは豚のように太っている。)姫は結婚したくなかったので逃げたいと思ってる。海のむこうから王子が泳いできた。なんてすてきな若者。美しい王子。

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二人はお互いに一目ぼれ。

おかみさんに見つかって王子はつかまり結婚式のごちそうになることが決まる。深夜。おかみさんの亭主は王子をすぐ食べたいと言うので暗い部屋で寝ている子供たちの中から王子を手探りで探す。3人の息子たちは王冠をかぶっている。姫は一人の王冠を取って王子にかぶせていた。王冠をとられた自分の息子を亭主はがぶっと食べてしまう。おそろしい。逃げなきゃ。一歩で一キロ走れる靴と願いのかなう棒と助言をくれる豆をもって逃げる。おかみさんも一キロ一歩の靴をはいて追ってくる。
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棒で湖を作っておぼれさせたり砂嵐でごほごほさせて退散させたりするが追ってくる。花と蜂に変身して見つけられなくなったので逃げきれた。

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ところが棒をどっかに落としてしまって元の人間に戻れない。蜂の王子は花の姫が摘まれないように近づくものを刺す。花が咲いているところは王妃の庭だった。茎から血が流れたので魔女を呼んで魔法をといてもらう。

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母と娘が対面した。お互いすぐに親子とわかった。盛大に結婚式をあげて二人はしあわせに暮らしました。

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ごめん意味わからない。
人食い鬼の設定ってなんなんだろうか。南蛮赤鬼とか鬼畜米兵とかの民族差を茶化したんだろうか。息子の嫁にと期待するのは今でもふつうにありそうだ。無知の未来図ってやつ。いやならしょうがないとはならず決め込んじゃう。姫はいじめられていた記述はないのだがそこは想像で補うべきなんだろう。きっといじめられてたんだろうでも書いてくれないとわからない。なぜ3人の息子たちを嫌うのか。おかみさんもやさしそうだし結婚して人食い鬼になればいいのに。海から泳いできた得体のしれない男が若くてイケメンだからってすぐに恋に落ちるのが全然よくわからない。海から泳いできたってあやしくないですか。カッパもどきがなぜ王子なのか。金目のものをじゃらじゃらさせてたのか。沈むと思うけど。海からやってきたって設定が日本海すぎる。王子か子供か確かめもしないで食べるのもすごい。そんなバカがなんで島を占拠していられるのか不思議。おかみさんに追われて逃げるために出す魔法がしょぼい。なんでいちいち自分たちが変身するかな。あたまわる。妃の国の王様はどこにいるのか。捨てた理由はなんなのか。王子は自分の国があるのかないのか一体だれ。変な話。変な話。美しい姫と美しい王子は幸せになるんだ!美しい若者たちなんだから!という激しい偏見は伝わった。おかみさんに同情した。
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留守がちだった亭主が帰ってくるまでは姫を育て息子たちと仲良さそうなおかみさんだったのが、亭主が戻ってくると亭主の奴隷。夜中に晩飯の用意(王子の人肉、まちがって息子)させられる。逃げた姫と王子を捕まえに走るが、湖におぼれかけて家に戻る。と、亭主に起こられてすぐにまた追いかけなければいけない。二度目は砂嵐に巻き込まれてぜえぜえ苦しみ家に戻るとまた亭主に怒られ追いかけなければいけない。3回目に彼らは花と蜂になり完全に見失ってしまう。やっと、おかみさんはほっとして家に帰れるのである。
姫が捨てられた理由や王子の素性が隠されているのはわざとであり、この話はタイトルどうり人食い鬼のおかみさんの話なんだと思った。DVに合っているのにDVと気づいていない。奴隷なのに妻だと思っている。絵本なので、最後は姫と王子の結婚式の絵で終わり、姫と王子が主人公だと思わせているが、無知な女の悲惨な生活の一部を描いた物語なのだ。おかみさんは気づかない。かわいそうだ。

by kumaol | 2016-08-28 19:38 | 雑記