2016年 12月 11日
本「クリスマスの幽霊」Rウェストール
そうだ、本人に聞けばいいんだ。
守衛の目を盗んで工場に忍び込み、エレベーターで見た幽霊を待っていると幽霊は現れる。オットーさん、どこで事故が起きるんですか。指をさす。その位置を父親に告げると、みんなで調べてくれてまもなく崩落する危険個所だとわかった。未然に防いだ。でもお父さんは不機嫌そうだ。工場のことを子供がわかるはずはないんだ。終わり。
幽霊にもう一度聞きに行けばいいんだというあたりが、面白かった。子供は賢いしなにかしたい、役立ちたい、不幸になりたくないと思っている。そういう、子供らしさが強く伝わってきてよかった。50ページくらいの短編。古い時代の話の空気もレトロクリスマスな感じでよかった。
by kumaol
| 2016-12-11 18:19
| 雑記