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本「キス・アンド・クライ」ニコライモロゾフ

一時代前は名コーチの評判高くしばらく名前を聞かないと思っていたら子供騒動と三鷹事件ですっかり悪の枢軸のイメージになってしまったモロゾフ。荒川さんの本を読んでモロゾフの指導法に興味を持ったので読んでみた。荒川さんの本の中では、策略家で勝つことを第一に考える、3シーズン目になるトゥーランドットを勧め本番ではショートでの点差とライバルの状況を予測し必要のないジャンプはしなくていいと命じた。その通りにこなすことで金メダルになった。では、本書の大部分にあたる安藤との関係はどうだったかという。非常に感情的な女性で浮き沈みが激しく自分に自信がなかった。自信をもたせ目標を「自分で」立てさせ結果の責任を「自分で」とるように指導した。ロングスパン(オリンピックまで)の目標とショートスパン(次の試合まで)の目標の二本立てで臨んだので、次の試合では四回転を実践するという目標が大事だったのでできればよかった。転倒は失敗ではない。勝つことに目標を置いた試合では33のコンピをやらなくていいといったにもかかわらずやって失敗して優勝を逃した。私に対してできることを証明しようとしてしまうのだった。できることはわかっている。しなくていいというと、「できる」と証明してしまうのだ。シーズンオフにはジャンプの修正をした。シーズン初戦できちんと正確なジャンプができると印象付けるとエラーがとられにくくなる。ここで浅田を引き合いに出し、ルッツは助走でアウトで滑っているのに踏切直前でインになるエラーが直せず審査員に厳しく採点されていたというような話があり、無理な4回転を入れなくてもノーミスで滑れば浅田に勝てると計算するのである。誰もができる限りのことをわずかなばくちも織り込んで全力で演じているのかと思ったらそうではないことがわかる。モロゾフの計算力の高さ。ここで疑問に思うのは、前哨戦でエラーがないと本番で見逃してもらえるみたいな記述があることで、審判は根回しとよく言われていたが、エラーがあればその都度減点をとればいいのにそうではなく読み取れた。エラーかどうかわからずエッジや回転数が見えないならAIジャッジになればいいのに。表現力だけジャッジすればいいのでは。荒川と安藤の違いをそのまま見るようだった。聖子と明菜みたいな。流されず計算できて賢い荒川とすべてを包んでくれる圧倒的な存在を探し続ける安藤。どちらも素晴らしいアスリートだが感情がコントロールできるかできないかの決定的違いを感じる。高橋織田からも依頼があり日本フィギュア界と深くかかわっていたモロゾフ、高橋を論じる部分も面白かった。高橋は日本人スケーターとして入賞すればそれで十分満足してしまうところがあった。もっと上に行ける。意識改革を行った(脳の手術と表記される)。国際試合でメダルをとるようになるとオフシーズンにはためにならないショーに出ずっぱりになり意思疎通ができなくなってコーチ業をやめた。ショーに出ずっぱりは、おーさーがはにゅうに対しても言っていたので欧米人の個人主義からは批判されることなのだろう。2010年発行なので安藤と契約中に書かれている。
溌剌としてざっくばらんに見えた安藤は好きだったし子供のニュースもかっこいいと思って聞いていた、Faoiを見に行ってがっかりした。どこか手抜きで自然な表現力だったのでたら~っと退屈。自然な表現力というのは悪い意味、自然な自分のままなので魅せるものになっていない。そのまま。いろんなものになれない。
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裏表紙経歴より
荒川静香、高橋大輔、安藤美姫、織田信成らを指導&振付し、荒川と2006年トリノオリンピックを、安藤と2007年世界選手権を制し、高橋に2008年の四大陸選手権を歴代最高得点で優勝させた、現代フィギュアスケート界を代表する名コーチ。1975年モスクワ生まれ。当初はシングルスケーターとして17歳からはアイスダンスの選手としてオリンピックや世界選手権にエントリー、98年長野オリンピック後に現役引退し翌年から世界的名コーチのタラソワに師事する。2002年ソルトレイクで金メダルを獲得したヤグディンのプログラムを構成したことでコーチ兼振付師としての評価が確立した。
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ニコライの語りとは関係なく「理解を深めるために」の目的でジャンプの図解イラストが巻末にある。お団子頭で左右色分けされた女の子がかわいい。わかりやすく理解がすすむがシュールでもある。(お気に入り)

助走が右足なのはトゥループとループだけ。着足はすべて右。
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トゥをつくのはトゥループとフリップとルッツだけ。あとはエッジ。
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前向きに飛ぶのはアクセルだけ。あとは後ろ向き。
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お団子ちゃんかわゆい。背中がいかなる時も垂直ですごいったら。
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本「復讐屋成海慶介の事件簿」原田ひ香
読みやすい活字の大きさで文体も読みやすかったのに読み終わるのにすごく時間がかかった。面白くなくはないと思って読んでいたが無意識レベルで面白くなく読む気にならなかったんだろう。一見面白そうなのだが。セレブ相手の復讐屋成海は手付け金100万成功報奨金必要経費別の探偵稼業で口コミで客が来る。同僚と結婚できると思っていたら社長の娘と結婚することが急にわかり捨てられて自暴自棄になっていた美菜代は偶然成海を知り押しかけ事務員になる。セレブ相手の価格設定、ということで、訪れる客たちはしみったれていて普通の人たち。コンマスの座を奪われたバイオリニストとか発表前のシナリオを盗作されたシナリオライターの卵とか。実力のないものは自ら滅びるみたいな道徳論にすり替わっていてすっきりしない。また、美菜代が出しゃばりで馬鹿かこいつという場面が多々あり、成海とハッピーな関係になりそうな終わり方をするがすっかり白ける。客たちはいろいろな設定で目先が変わってアイディア豊富なのだが入り込めなかった。

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地下鉄から地上に上るまでの間うしろの二人組が大きい声で話していてある同僚の悪口をしゃべっている。10分でできる仕事を2時間かけているとかぼくたちは一分でも早く仕事を終わらせようと段取りを立ててとりかかるけど〇〇はそうではないとか、朝から悪口ご苦労さまうるさいな。追い越されたので見ると中年男と30位の女性の二人組で主にしゃべっているのは男、相槌の女。二人は、反〇〇で気持ちが通じ合い不倫関係になりホテルから一緒に出勤してきた、とかだったりして。
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リュックやショルダーバッグのひもが触れたり鞭のようにあたって気が休まらない。隣に座った人のバッグのひもが足に触れたり腰に触れたり、荷台に乗せようと動かすときにひもが鞭のように当たってきたり。ひもを束ねて当たらないように気を付ける人の少なさ。
吊り輪を片手で持ち片手で本を読んでいる男がページをめくるときに吊り輪から手をするっと放し、肩に肘ドロップされた。するっと放すんじゃなく自分の筋肉を使って腕をコントロールするように。電車で神経がすれる。
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斜め向かいの塀を壊したのはその向かいの家の車かもしれない。敷地侵入しつる車庫入れしてるのを見た。斜め向かいは日本人ではないという話。
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猫が3匹、近所に居ついているが3匹それぞれ仲が良くない。一番かまわれているのは白黒のいっちゃんで、人懐こいから通り道の勤め人たちが撫でていく。さびとらのさびはうちによく来る。犬が安全と知って犬がそばを通っても逃げようとしなくなった。黒白のちょび髭は最近来た子で肉付きの薄さから若そうだ。20軒ほど先の家のおばさんが猫用のお皿を持ってうろうろしている。猫を餌付けしようと毎朝毎夕うろついてる。
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by kumaol | 2017-07-17 15:21 | 雑記 | Comments(0)