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DVD「浮雲」成瀬巳喜男

35年前くらいに深夜映画で見た。切ない話で印象に残り林芙美子の本を読んで非常に気に入ってしまった。日本文学、映画の中で最高だと思っている。再び見て、正解だった。面白かった。123分一気見。テレビで見たときは岡田茉莉子が美人だった印象が強く高峰秀子は野暮ったく感じていたが、高峰秀子、天使だった。聖少女かな。肩幅が狭く足首がまっすぐで、眉はためらいのないカーブを描いて鼻の穴の形がよい。強いパーマのかかった髪はビビアンリーに似てる。顔立ちは広末に似てる。透明感がある。森雅之はもっとハンサムだと思ってた。おじさんだった。M字で目の下のくまがひどい。脱衣所でパンツいっちょの場面があるが頭身がおかしいのとひょろがりにびっくりした。慣れれば大丈夫。情けない日本男子らしいひょろが富岡に合ってる。うちと奥さんが大事ならはじめっからまじめを通せばいいのよ。勝手なもんだわ。日本で再会して、まず泣く。敗戦直後の日本、仏印から引き揚げてきた農林省役人の富岡と軍属タイピストのゆきこ、日本は焼け野原で仕事もない。敗戦後、どうなるかわからない、貧しい世の中である。職が見つからず富岡には頼れない。犯した義兄(山形勲)が上京してくる。商売をやるから一緒にやらないか。ゆきこは恨みを忘れていない。東京に出て富岡と結婚するのだと信じていたが妻子持ち。親戚の物置で暮らしている。パンパンになる。富岡の妻は病気で入院になり手紙をもらった富岡はゆきこと再会する。またなじりとかわしの二人。進駐軍と出かけるゆきこを部屋で待つ富岡。仏印でメイドの女をたらしこんでいた富岡にあてこすりをする。責めずにいられないゆきこと言われっぱなしで受け流す富岡。言い争ってはぷつんと別れ、また会ってしまう。旅行に行く。青酸カリで死ぬのがいいかしら。挑発するゆきこ。だが富岡が君と死のうと思ってきたというとだめよあなたは生きて。男に同情してしまう。旅館の払いが足りなくなり時計を売りに出かけた店のおかみが岡田茉莉子で、見た時から富岡は目で追ってしまう。富岡ゆきこ時計を買っただんなとその妻の四人で酒を飲みかわしゆきことだんなは酔いつぶれて眠り富岡と妻は情事を始める。もともと好きな男ではなかった。東京に出てくる時計妻。その部屋に入り浸る富岡。気づくゆきこ。あたしたちの赤ちゃんはどうするの。僕には子供がいないできれば生んでほしい。じゃあ時計妻はどうするの。どうするの。あなたってそういう人よ。頼りにならない富岡。ひとり病院に行くゆきこ。術後寝ていると、隣の女の新聞に、時計男が時計妻を殺したと記事があった。
セリフが聞き取りづらいので字幕オンにする。
男と女がぐずぐずつきあいお互いに楽しくも幸せでもないのに決別することができない貧しい生活は同棲時代のようであり一人子供を始末する病院のベッドは一人子供を産む忘れじの面影の修道院のベッドのようであり女が死んで号泣するのは道であり。ゆきこの初めての男であった義兄はインチキ宗教の教祖になって金儲けをしていた。富岡はおせいの部屋に住み着いていた。あたしが何回も手術して苦しんでるときに来てくれなかったおいしいことばかり言って。伊香保で心中なんてうそばっかり。口ばっかり。おせいに負けるなんていや。みんな僕が悪いんだ僕だけが悪いんだよ。僕はもぬけの殻なんだから僕にばかり押し付けたってしょうがないじゃないか。ううっううっ泣くゆきこ。ものもらいができて眼帯の富岡、靴はぼろぼろだ。ゆきこは義兄と暮らして裕福になっていた。富岡の妻が死んだ報告を聞く。葬式のために金を借りに来たのだった。後日富岡の部屋(元おせいの部屋)に行くと飲み屋の女がいてどういう関係なのかいつから一緒にいるのかとゆきこがきいても黙って笑うだけだった。なんでそんないたずらをするんだ。怒る富岡。ならなんで酔ってキスなんてするのよ言い返す飲み屋の女。誰の気をもひいてしまい強く拒絶することもできないずるい男なのだ。旅館に宿をとり、来なかったら死ぬと電報をうつ。富岡は来る。義兄の金庫から30万盗んで出てきていた。死ぬつもりで来たというゆきこに、もう僕たちのロマンスは終戦で終わった、お互いに生き方を変えようと言う富岡。なんでそんなに冷たいの。ううっううっ。富岡は新しい就職先を見つけ任地屋久島に行くことが決まっていた。あたしには帰るところがない。一緒に連れて行って。義兄のところに帰れと突き放す富岡。なんで結婚できないの。ううっううっ。ずっと雨。仲居に奥さんと呼ばれて富岡も冗談で奥さんとゆきこを呼ぶ。一瞬二人同時に笑顔になる。ゆきこの具合が悪い。寒気が止まらない。屋久島にわたる船を延期して看病する富岡。一人で渡ったりしないさ。うぅぅすすり泣くゆきこ。症状が悪いままに島に渡る。フィールドワークに出かける富岡。ゆきこは息絶える。ゆきこぉすがり泣く富岡。終わり。
ゆきこはなんで急に具合悪くなって死んだんだろう。何の病気かな。金もないのに旅館の長逗留にかけるお金はあるのが不思議。
ゆきこがかわいそうでかわいそう。だめな男と女のメロドラマとされているが、ゆきこがいじらしくてかわいそうで共感する。メンヘラ向けなのかも。



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by kumaol | 2017-03-20 22:34 | 雑記 | Comments(0)