DVD「ああ野麦峠」大竹しのぶ

有名だが題材の暗さから見ないでいた映画、かいこを煮殺す映画だし学校で見たという人が工場のにおいと暑さにやられて女が吐く場面が気持ち悪くてその先を見てないと言ってた。名作とよばれるものを見ておくのもいいんじゃないかと気が向いてみてみたら大竹しのぶがかわいくて大竹しのぶの見解が変わった。わざとらしい演技としゃべり方で大げさにうるさくワンパターンと思っていたが野麦峠ではそうではなかった。とんでもなくかわいい。原田美枝子や古手川祐子という美人さんたちも出ていたのだがもっと美人だった。意外だった。透明感がすごい。透明感とはどういうものかというと、何色にも染まるしなににでも浸りそうな無限の魅力を備えていると(勝手に)思わせてくれる何者かということである。そんなわけでキャストはよかった。ストーリーはくそ男たちにむかつく。
飛騨の寒村の娘だちがご飯食べ放題につられてわずかな給金で5年契約という先の長い契約で年季方向に赴く。3泊四日かけて野麦峠を越え岡谷の生糸工場の工女となる。重さ長さがうまく撚れると100円工女になれる。かいこかごを倒すとぶったたかれる。最初の挨拶でまず全員に平手打ちだ。正月には家に帰れる。寝泊りする場所は雑魚寝でみんな一緒の大部屋、逃げられないように廊下には錠がかかっている。社長は三国連太郎でのちのスーさんである。息子はモロボシダン、くずなぼんぼん息子で工女に言い寄っては自分の女にして捨てる。原田美枝子は父親のいない娘であったから父親のいない子供を産みたくないというが諸星に捨てられるし死産してしまう。古手川祐子は事務員の男と恋仲になるが金庫から120円なくなった罪をかぶせられ(犯人は諸星)誤解だからなんとかしてくれと平手暴力工場長に頼むと前々から古手川に目をつけていた暴力男はしめしめと手籠めにしてしまう。古手川と濡れ衣を着せられた男は心中する。恐慌でアメリカが生糸を買ってくれなくなると価格は暴落し国内向け製品に切り替えるが価格が安いため生産量を増やすため朝は20分時計をはやめ夜は20分時計の針を遅めて奴隷労働させる。大竹は結核になり倒れてしまい、立ち入るべからずと看板のたてられた掘っ立て小屋に放置され、ビョウキヒキトレと電報をうけとった兄の地井武男は散歩で鍛えた豪脚で夜通し歩き峠や宿場を越えて迎えに来る。くそわか社長は肺病やみにどれだけ迷惑かけられたか1円だって支払わないと強欲だ。捨て置かれた妹を連れて帰る。野麦峠で休憩して、飛騨が見えると喜んで水を飲もうとして飲めなくて息絶える。工女たちは訃報を聞いて悲しみ暴力男やくそわか社長に棒でなぐられ突かれ殴られるがみな思いを止められず集団で作業場から脱走して立ち入り禁止の放置部屋の前で泣くのだった。終わり。
大竹の飛騨の家は妹弟が大勢いる子だくさん家族、飲んだくれの父親は100円工女になった大竹を金づるの扱いで娘の苦労を気遣うことはない。そんな家なのに、飛騨が見える帰りたい、と言って泣くなんて、そして死んでしまうなんてかわいそうだった。列強に追い付け追い越せ政策や戦後のエコノミックアニマルなどの拝金主義はどこから始まったんだろうか。行動原理がカネである。鎖国が失敗なんだろうか。島国であるとか資源に乏しい国土に集団性質を決定する要因が隠れているんだろうか。政治が悪いことは表面上であって根本は土地なのかなあなんて思ったりした。

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by kumaol | 2017-08-27 22:40 | 雑記 | Comments(0)