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本「祝言島」真梨幸子

面白いまりさんと面白くないまりさんがあるがこれは面白くないほう。つまらないまりさんだった。スケールが大きすぎるというか荒唐無稽というか大きすぎるが登場人物がまとまりすぎて全員関係者なイヤミス(ご近所ミステリー)になってしまったというか苗字に数字がつく七鬼九重五十嵐発想は面白いしトンネルの向こうの避難アパートとかおどろしくてよいのだが男性が実は女性が実は男性なくるくる設定やこの人がこの人だったどやっなどんでん返しがいつものまりさんだった。引き出しがないのかもしれないというかない。作中で、人物評をさせたり作品評をさせたりする。自画自賛形式というか。Aは実はBだったという同一人物トリックが毎度のように使われる。使われてもいいんだけども、今回のは会話のべたつき度が低く人物描写があっさりしていてトリックの形骸化になっている。切羽詰まる事件があっても目を覚ましたらあれは夢だったのかしらと本人の述懐があり、そういわれると読み手としては夢だったのね?と理解するしかなく、しかし夢ではなかったという結果で、いろいろと適当でひどい。オウム楼の惨劇とか四○十二号室とかと同列な失敗作だ。

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DVD「サロメ」ロイヤルオペラ管弦楽団 演出デビッドマクヴィガー
サロメは16歳の王女で若く美しい、ナディアミヒャエルという女優的なきれいな女性が演じていたが。ヨカナーンに固執して口づけを拒まれた逆恨みで首切りを命じる。首切り人が地下に潜っている間、ご立派な人々ははらはらと待っている。人一人が人ひとりの思惑で死から逃れられないその限られた時間を共有するおそろしさ。現代風にアレンジしてあるので愛の嵐を彷彿とした。ナチスっぽい雰囲気であった。ヘアヌードの売春婦や男のオールヌードが舞台上に現れる。首切りの血しぶき。わがまま娘のわざとらしい暴挙の物語。一場面一場面がしつこく長くてうんざりだった。

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本「ウツボカズラの甘い息」柚月裕子
東大法学部卒の弁護士かなにかで50歳から執筆始めたというと思って読んでいたが違う人だったようだ。深木章子だった。間違えて読んでた。
ウツボカズラのは、二人の女の会話は現実味がないような歯が浮くような面白いような退屈なような場面だったがどう考えても詐欺で、詐欺の内訳は殺してその人に成り代わり殺してその人に成り代わってなり替わっているから足がつかないという変身ものだった()。刑事の妻が植物状態になって入院していて義母に世話を任せきりで申し訳ないという刑事の苦悩が浅く浅く書かれてたりする。2時間ドラマでやる程度にはよいのでは。

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犬がぴぃぴぃないてすっかり寝不足だ。ぴぃぴぃ泣くときはほぼ100%排泄のときで、排せつの合図が脳からでても出し切ってすっきりするまでに1時間2時間かかるようなのでずっとうるさいのだ。夜中ばかり。昼はぐっすりお休みです。ぴぃぴぃ泣くときはちょっと前まではサークルに入れて回らせていた、周回中は静かなのだが、腰が立たなくなって回れなくなったから横倒れのままでぱたぱたもぞもぞしながらぴいぴぃ泣き続ける。だから、手助けして回れるように支えてやらねばならぬ。支えて歩かせる(その場周回)させてやる。ベッドの横で、腕を上から差すようにして、その周りを歩かせて倒れそうになったら支えて、歩かせる。めんどくさい。ぷぅうんと臭いにおいが出てくるとほっとする。やっと解放される。と、まもなくまたしてもぴぃぴぃ始まって、もう一回出があるのだ。めんどくさい。夜中はこんな感じで、昼間や夕方は、身動き一つしないですやすやとお休みになりトイレをさせようとおむつをとるとすでにびっしょりしていたりする。静かに、寝ながら、しているのだ。なぜそれを夜中にしないのだ。

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昼間の往復は昼寝タイムで素晴らしいのだが、定期が切れていた。キレていてもチャージがあるから通れてしまう。定期が切れてて2往復はすごおい無駄遣いだった。

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11月はブリッジを休んだ。残り2回のうち1回がこの前あって、コピーテキストがたくさんたまって読めてもいないしなにがなにやらすっかり取り残されてしまった。せっかく一からついていって覚えようとして初心者コースの一番やさしいのをとったのだけども無理無理、無理だわーと無意識が拒否している。努力できない体質(開き直り)。スイッチとキロボがほしい。
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by kumaol | 2017-12-04 21:53 | 雑記