カテゴリ:雑記( 563 )

墓参り巡り

同期会に日帰りで関西から来る姉が墓参りと急逝したいとこの家に挨拶したいというので同行した。車で回ってあげる予定だったのだがメーターがおかしくなって乗れなくなったので歩きになった。合計で30分くらい歩いただろうか、足がだるくてたまらない。歩道橋はエレベーターで上り下りし駅のフォームへもエスカレーターで上り下りして座席に座って過ごしたけれども歩きがきつい。歩き中に豪雨にも見舞われてバッグもズボンも水を吸ってじっとり重い。小雨時は吸水しないだけましだが湿気のひどさにうわーとなりそうだった。うちに遊びに来ていた上級生が死んだことなども聞いて、仏壇のいとこたちの写真を見て若くて、かわいそうと思わず口に出てしまう。生まれてくるのはかわいそう生きることはかわいそう死ぬこともかわいそうだ。おばたちが元気でよかった。3か所分の花を持って行った。仏花の一番高かった束を買っていったのだが、お墓のカップは小さくて短いので長い茎は必要なく左右対称なので一か所につき同じセットを2束ずつ買うのが見栄えがよくてよかった。スプレーマムが見栄えが良い。一本につき一つか二つの花しかつかないものはカップが充実しないので見栄えが良くない。次回行くことがあればテーブルブーケにしようと思う。親戚たちが正月に集まった時の話やほかのおじおばたちの話をして、姉と私とでは記憶が違うし覚えている部分が違うことに驚きそれが2歳の年の差のようだ。大体姉がしゃべってくれるので楽だ。口下手ではないのだけど話するときにちょうどいい言葉が出てこなくて違う単語を選んでしまう。例えば、熱心に誘ってくれてありがとうと言いたいとしたら、しつこく誘ってくれてありがとう、みたいに、しつこくという嫌な感じの言葉を使ってしまったする。話方に失敗が多い。無口に徹すればいいのに。乗馬は続けているのかと聞かれて続けるけどクラブはやめたと答えた。いつまでたってもうまくならずどうしようもなく下手なのでいやがられてしまったというと、なんとなくわかると言われた。習い事の先生にいやがられることがわかるなのか、下手な人は嫌われることがわかることなのか、私という人がいやがられることがわかることなのか、突き詰めては聞かなかったけれどもなんとなくわかるといわれて慰められた気になった。励ましよりも慰めに安堵するのだ。とんがれない。もし石になったら。想像するのが癖になってる。地層にはなりたくない。挟まれて堆積されて身動きができないのが怖い。石になること自体いやだが河原で風を感じられる石ならまだしも地層はいやだ。生き物でいたいんだろうか。生まれるのも生きるのも死ぬのもかわいそうなのに。というか、かわいそうじゃないという考え方もある。そこなんだ。


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by kumaol | 2017-08-15 22:37 | 雑記 | Comments(0)

東大法学部出エリート銀行員が子会社に出向になりその子会社に転籍になり常務で退職になる。定年は生前葬だ散る桜残る桜も散る桜とぶつぶつ言ってうっとうしい。妻は40超えて美容専門学校に通い美容師になった。定年の夫を家に残してさっさと働きに行く。スポーツジムで余暇をつぶすもじじぱぱと同化したくないと上から目線で距離を置く。カルチャースクールで源氏でも学び東大大学院にでも行くか(自尊心が満足)。そこで東北なまり同郷の受付嬢と話が合い源氏より石川啄木だ(特別な想いはない)と講座を変更する。妻のいとこのイラストレータートシはしょっちゅう家に飲みに来る。娘の道子も飲みに来る。よくしゃべる人たち。受付女は食事に誘うと嬉しそうについてくる。娘は「ただ飯おやじなだけ」ずけずけと分析してくれる。酔ってタクシーに乗ると二人の間にバッグをはさんだ。俺とは距離を置きたいと無意識にしたことか。傷つく。カルチャースクールをやめる。大学院入試に向けて気持ちは充実しかけたがやはり仕事がしたい。ジム仲間の金持ち鈴木からうちのIT会社で経理関係をやってほしいといわれる。財務関連を調べると問題なし、右肩上がりの成長会社だ。ミャンマーと大きな取引を始めていて飛躍の勝負の時だった。鈴木が突然死ぬ。鈴木に請われた自分なので死んだならあとは若い者たちに任す(俺はまた無職か自虐)が、社長になってくれ全員の意見だと言われて、そうだ俺も社長になりたいんだと引き受ける。仕事をもち自信をもった俺は今なら受付女にも堂々と接することができる、と伊豆のホテルに誘うが女は駅前のビジネスホテルに泊まりますと帰ってしまった。ばかばか俺のバカ。もう女にうろうろしないぞ。妻は独立して自分の店を出す段取りをつけていた。トシにも内装をてつだってもらうとの話し合いの場に受付女が合い鍵で開けてトシの部屋に入ってくる。カルチャーセンターの講師をしていたトシと受付女は知り合いで知り合い以上の関係だった。俺は長い間ただ飯をおごったのに友達扱いでトシはたった一回で男女の関係か。ひがむ主人公。きもい。ミャンマーの会社の後ろ盾だった政治家が収賄で逮捕され売掛金の回収ができなくなった。3億円。内部留保を全額出しても銀行の借入金が返せない。鈴木の遺族には功労金として1億5千万支払い済みだ(はあ?)。代表取締役社長個人の財産を弁済に充てるという条件で借入したので俺が足りない分を個人財産で支払わなければいけない。個人財産1億5千万が1千万になってしまった。だが年金が年500万ある。妻には申し訳ないことをした。妻は会社の若い女たちから倒産を知らされる。夫婦共通の財産だから半分は私のものだったのに。怒る妻。ぺこぺこする主人公。掃除洗濯皿洗いをする。妻の顔色をうかがいながら。へりくだる男を見て妻はますます面白くない。会話なし。家庭が地獄になる。ママも小さい女、どん底のパパに寄り添えないならさっさと離婚して。道子とトシは離婚を進める。お前が別れたいというなら別れるよ。主導権を妻にゆだねる元エリート、そういうずるさも嫌なのよ。岩手の故郷で甲子園をかけた試合が行われて出かけ、ふるさとっていいなあと自己満足モードに入る主人公。たまに帰るからみんなやさしいのにと言われるが、男は最後は故郷だ。と言って岩手で母親の介護をして同級生のNPOを手伝い定住する決心をする。妻は東京で美容院を頑張る、卒婚して別居生活だ。さよなら。新幹線に乗ると、妻が最初の日には私も挨拶に行くというメールがくる。一緒に母親の家に行く夫婦。俺たちの頭の上に故郷の白い雲が浮かんでいた。
一章が一時間のドラマみたいな作りで人間関係も明確だし話の盛り上がりと落としどころが一章ごとに組み合わさっていて読みやすく読むテレビドラマ、ドラマなのでセリフが多く、父と娘がこんなに話するものかとかいとこのトシの入りびたり様がいかにもドラマみたいであったり、若い女とどうこうなりたい下心がいかにもフィクションぽい。社長を引き受けるか迷ってるときには個人弁済のことは一言も書かれていなくて(書いてあったら財産を失う予測がたってしまうから)経理に詳しい元バンカーが個人弁済の条件をそのまま承継するだろうか、リスク管理ができていなくてどこが銀行員かととってつけたような財産なくしゲームありにはドラマチックを焦ったなという印象。岩手のクラスメートたちとの飲み会もうるさいとしか思えない。古い。飲み会とか、古すぎる。とにかくも勘違い親父で、最初の「エリート」という設定から違和感を感じた。エリートは必死になって勉強して必死になって最高学府に受かるんではなく、なんてことなくさらっと受かるのだ。それがエリート。こいつはそうじゃない。そのくせ俺はエリート、肩書が邪魔して再就職できない(ハローワークで職探しをする)俺がエリートだから妻は見合いで結婚したとか、エリート意識がまじいなかもんぽい。すごくいもっぽいいもっぽいって何年前に使われてた言葉って古臭い言葉だがいもっぽいとしか言えない。独りよがりでへたくそだろう絶対。妻も道子も受付女もトシもみんなドラマの出演者たちみたいでなかよしごっこは楽しいかい。展開が軽快だから早く読み終わる分には楽しいかもしれない。読んでいてかなりいらいらしてくる。前半の、定年後の卑下分析は面白かった。誘われると「私も行ってもいいの?」と聞いてしまう。誘われてうれしいが自分ごときが同行してもいいのかとへりくだってしまう。ジムのじじばばのそういう態度を軽蔑していたが、元知り合いのパーティーで(呼ばれていない)この後どこかで一杯と誘われ「俺でいいの?」とつい言ってしまうのだ。定年後も残っていた顧問職を今季限りでと言われ、申し上げにくいのですがと前置きされたことにいら立ちを隠しながらこちらからもうできないといつ断ろうかと思っていたところだなどと見栄を張る。
映画になると知った。あほ男がたちひろしで偉そうな妻が黒木瞳。エリート意識のあほいもを舘が演じるのは合ってそうだ。故郷はいいなあとご満悦に浸るきもい場面で胡馬北風に依るという五言詩が出てくる。いもエリに使うのはもったいない。

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DVD「ドロレスクレイボーン/黙秘」
スティーブンキングがキャシーベイツのために書き下ろしたミステリー。ミザリーは評判ほどいいと思わなかったけどいいって言ってた人もいたな。裏表紙のあらすじ:アメリカはメイン州の小島リトルトールアイランド。メイドのドロレスクレイボーンは富豪未亡人殺しの容疑で逮捕された。ニューヨークでジャーナリストとして活躍していたドロレスの娘セリーナは事件を知り故郷に帰る。20年前にもドロレスを夫殺しの容疑で検挙したマッケイ警部の監視のもと保釈されたドロレスと家に帰ったセリーナだったが母娘の間には溝があった。セリーナは過去と現在の二つの事件の真相を母の口から聞く。
キング原作なのでつかみも謎も真相解明もストーリーテラーらしくわかりやすい。謎はありきたりである。母娘の和解みたいな最後もよくやってられるなって感じ。審問会でマッケイ警部をやりこめて母親を無実にするセリーナの弁舌場面が盛り上がり部分と聞いていたがいやいやいや笑っちゃうお笑い場面だった。飲んだくれで言葉と暴力でドロレスをいためつける夫は娘にも手を出していた。未亡人の前で泣いてしまうドロレスに、事故は女の親友よ。と夫殺しを暗示する。夫が奪い取ったドロレスの財産(娘の教育費用)を銀行から奪い返し、それを知った夫は金を出せと迫る。裏庭に埋めたと教えて裏庭について走らせ古井戸に落っことすのだ。ドロレスが殺した証拠はあがらず、マッケイ警部の唯一の黒星になる。それゆえ未亡人殺しの立件で過去の負けを払拭しようと執念深い。寝たきりになりおまるの世話になり刺繍もできなくなった未亡人は死にたい死なせて、階段から転げ落ちようとする。止めに入ったドロレスともみあい転げ落ちてまだ息がありとどめをさしてと頼む。のし棒を手にしてとどめをさそうかと迷っているところを郵便配達人に見られて身柄確保。8年前の遺書に160万ドルの財産はすべてドロレスに譲るとあったことから遺産目当てと動機を作られしんでしまえころしてやりたいとののしるドロレスの声を通いのメイドたちが聞いていた。状況証拠による立件。娘のセリーナの反論は、二人は愛し合っていたというもの。はい?百合の話だったのかしら?マッケイ警部もあんぐり。人として愛し合っていたといいたかったらしいが思わせぶりな。お互いに尊敬して愛し合っていたから時給20セントでシモノセワから真冬の凍り付くせんたく干しまでずっとつかえていたのです。遺産のことなど知らなかった。あなたもその場にいたから母の驚きを見ていたはず。あなたは唯一の黒星の復讐のために母にまとわりついた。あなたはそこまで卑怯な男ではないはず。ぐぐぐ。目を伏せるマッケイ。名前からして負けている。審理は終わり無実を勝ち取った。これ、何の話し合いなんですかね。井戸端会議?状況合戦でなぜか簡単にセリーナが勝った。盛り上がらない。すべては私を守るためだったのね、ママありがとう。アメリカの映画はろくでなし亭主と暴力と娘のせい虐待はセットで出てくる。女と子供に暴力をふるう男は即殺でいい。

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by kumaol | 2017-08-14 16:36 | 雑記 | Comments(0)

あらすじは知っていても見たことも通しで聞いたこともなかった。映画オペラというのかなミックスしたようなもの。なんというか獣臭がする。しょっぱなから闘牛場面で剣を突き刺され血をだらだらと固まらせつつ流しつつ倒れゆく牛の最期を長々と見させられる。スペインの乾いた熱い空気。辺境を警備する兵隊たちのもとにホセの婚約者ミカエラ(母親がホセの嫁にと孤児を育てた)がやってくる。将校たちは広場や工場のロマの女たちを見物している。人気者のカルメン男たちの視線をくぎ付けにする。??すごいおばさんなんですが。見慣れるとというか、カルメンの話の世界が情欲や肉欲の世界なので、おばさんでもなんでも体臭がむわんむわんするくらいでいいの。カルメンは性格も悪いしずるいし頭も悪いしこの映画で見る限り体臭きつそうなおばさんなのだがどこがいいんだろうと隣の男に聞いてみると「わきが」と言ってた。なんで知ってるのかと聞くと「作者のゾラが言ってた」と言ってた。作者のゾラ。。。七と間違えてるのかな。でもわきがはすごく納得した。そんな感じ。ホセがカルメンをわざと逃した罰が明けて会いに来る。ホセの情熱的な求愛の歌を聴きながらカルメンはカエルのようなM字開脚と脇を全開させた格好で寝転ぶのだが、セクシーといえばセクシーなんだろうけども股関節がかぱっと開くのがうらやましいのと脇ががばっと開いているのがにおいそうなのとでホセの歌も滑稽に聞こえてしまう。ラッパの音がして帰営の時間だから点呼までに戻らないとというと怒り狂うカルメンつまらない男ちっさい男ね。カルメンに横恋慕していた将校を縛り上げてホセはカルメンたちと一緒に移動の旅に出る。あとをつけるミカエラ。途中闘牛士の一行が酒場に寄り、上流階級とのつきあいもある人気闘牛士エスカミーリョもカルメンに一目ぼれする。どこが。なんで。まったく意味わからん。おばさんだよ?で思ったのは、なぜカルメンがもてるか男たちをもてあそべるかというのはどうでもよくて、理由はどうでもよくて、カルメンはもててもてあそべる女なのであるという絶対的価値。そこから始まっている。やっと話が入ってきた。そうすると、カルメンは薄情でなければならないし淫乱であるし頑固だし愚かでなければならないから死ななければいけない。ホセは山の向こうにあばら屋根の母親が一人で住んでいるような貧しい家の息子でミカエラにも優しくするが愛していると身もだえたのはカルメンが初めてで身も心も奪われ職もなくし世間から隔絶してカルメンを追うのである。いいぞホセ。がんばれ。153分。一気に見れた。でも二回目はやめた。闘牛場面が二度と見たくないのと、ウマやロバも出てくるけど馬には夫婦二人で乗ったり子供3人で乗ったりロバには背中から両横腹まで荷物がどっさりだ。たばこ工場で働いていてたばこの煙の歌が面白かった。はばねらを楽しみにしていたが盛り上がる場面でもなく軽い扱いだ。ホセがよかった。聴かせる。同情してしまう。さすがドミンゴ、圧倒的。
男と女たちの濃さが濃すぎて疲れてしまった。大人の話だったんですね。
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by kumaol | 2017-08-11 22:17 | 雑記 | Comments(0)

seimei

朝のニュース、8時からやってた。公開練習と今シーズンのFP発表。みーんみーん。セミ?SEIMEIだって。ショートは三回目のバラ位置フリーは二季前のせーめい。なるほど、そういうことか。プログラムは新シーズンで新しくするのが挑戦者と思っていたけれどもそうではなかった。ソチが終わって次の目標は五輪連覇、4年間を1シーズンととらえていたのだろう。4年1シーズンの中で金メダルを取れるプロを模索して最大限の挑戦をして結論が出た。ショートはバラード一番でフリーはSEIMEIだと。オリンピックシーズンに新プロをもってくるつもりは初めからなかったと、そういうことか。構成は変わるらしいよりむずかしく。クワド後半5本。つなぎはどうなんだろう。つなぎが面白いと面白いんだけど。空気を押しながらそろそろ歩くあれとか扇をふって桜がはらりのあれとか袖口つまんでそろりそろりとか再演するのかな。フリーがセーメイという予想は冗談で(たぶん)言われていたけどほんとにきたから夢を見てるみたいだ(えー)。集大成というか、終活という言葉が真っ先に浮かんだ。もう終わり。今度のオリンピックで、終わりにするんだと思った。金メダルをとってからずっと極限の緊張状態で二連覇を目指して次のオリンピックを目指してぎりぎりに研ぎ澄まして、やっと終わりが見えた。やり切ったら終われる。あと少し。ほしいのは点数と金メダル。目標に一心不乱。ジャッジに対してこの計算は合っているか。興味ある。

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ぐっすぽでマリンの特集をしてた。食べることが大好きで食べ物のことばかり考えてるといったときに激しく幻滅した。食べ物に興味ない子が理想なんだけど。ただでさえでかくなってロリータ枠ではなくなっているんだけれども少しやせてほしい、好みでない部分もひっくるめてきらいも含めて応援しているつもり。演技のビデオ(スマイルだったかな)並べて肘が曲がっているのと肘を伸ばしているのと違う振り付けで踊っているのはどうしてかという質問に、ふりだけじゃなくてジャンプも変えている、とずれた返しをしていた。肘が曲がってるのと伸ばしているのもよく覚えてないとかで、天才肌だとおだてられてた。4分のフリーの練習も1/3ずつくらい練習してパズルのように合わせて通すとか。練習もあきっぽいし試合中もスケートのことを考えてなくて食べ物のことを考えてしまうとかリンク裏のカメラが嫌な人はうつらないところに引っ込むけど映りたい人が写ってるんだとか今日はこの人と決めたジャッジにアピールするとか試合の緊張にも飽きてしまうとか屈託なくしゃべってた。鈴木がわたしにはちっとも共感できませんといってた(練習に飽きるとか振付を勝手に変える部分)。長い手足を使った表現力が持ち味らしい。マリンのひじの関節が平行四辺形につながってて広く曲がるから、大きな空間をつかめて腕をのばすと大きく見えるんだけどもさる腕というらしい。大きな空間ができるから表現的にはプラスかな。アドリブで振付を変えるのはいいけど無意識に変えるといつも同じクセのような振付になってしまう危険があるから、忠実にやってほしい。音に合わせて両手をわっわっわっとやる振付、SPのときにやたら多かったのは自分勝手にやってたからじゃないかな。みまとディズニーランドに行って人に気づかれたときは「ちがいます」と言い切っちゃうとか、バレンタイン売り場のチョコの試食を端から端まで食べてしまうとかの友情エピソードと、好きなタイプはボルトとか試合前に陣内のお笑いをずっと見てたとかでもタイプじゃない(即答)とか、かわいいよね。ときどき見間違えかってくらいでかかったけど。なんかやっぱでっかい。おかしいなこんなはずじゃ。本田家の教育では絵本をどこにでも置いて読めるようにしてあった(風の又三郎を暗記して言う)部屋の中にブランコやジャングルジムがあった、やりたいことはなんでもやらせてもらった。ピアノの発表会の写真とか出てくる。父親も一緒にスケートを始めて一緒に滑ってくれてたり。兄弟が多いと大変なことは食べ物、名前を書いてしまっておくというと「合宿所みたい」と言われてた。面白かった。陣内がスケートをねたにしたなにかを考えておきますと言って喜んでた。私も楽しみ。オリンピックに出ていない自分を想像したことがない(二重否定)と言ってた。オリンピックにでて少しでもいい順位になって、いつか金メダルを取るのが夢。だって。どうだろうね。

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by kumaol | 2017-08-09 23:00 | 雑記 | Comments(0)

台風は来ていない

いつまでたっても上達しないことを考えていたら昔の話を思い出した。父親は、ものすごい音痴だった。拍はとれないし音程ははずすし下手な自覚がない。退職後歌を歌ってみたいとコーラスのサークルに入ったのだが目立ってへたくそだったので遠巻きに非難の目を向けられていたようだ(たぶん)、発表会の曲ではあーーーとかうーーーとかしかない地鳴りみたいなメロディラインではないパートで楽譜が読めないから家で練習もできず練習場では隣に誰も来ないとか言い始めそのうちもうこないでほしいといわれたらしくてやめさせられてしまった。長年コーラスしている人や音楽をちょっとでもかじった人たちが運営していたところだから、そりゃそうでしょうよ、と思ったけれども、だれでもどうぞと募集していたらやってみたいと勘違いするのは気の毒だ。人の集まる趣味のサークルでは上手な人はどこでも歓迎されるけれども勘違いして来てしまう初心者の人で空気が読めない周りが見えない実力のなさに遠慮するよりも希望で舞い上がってしまっている状況では古参からは図々しく居座っている憎たらしい人に見え迎え入れる雰囲気にもならなかっただろう。人のことなら見えるのだが。合わないサークルに嬉々として出かけて行っていたことが情けなく同情する。年取ってからの趣味は年寄りの初心者限定というくらいにレベルを下げたものでないと続かない。幼稚園のお歌の時間みたいな難度の低い集まりがあればよかったんだろう。同時にパソコン初心者教室にも通っていたが、いらないパソコンをくれというので一台あげたけれども習ったことができないといってきて、ボタンがないとかちがうとかできないとかいうからなんだろうと思ったら教室はウインドウズで私のは全部マックだった。買えばいいとはいったけど25年前くらいの話、まだPCは高かった。教室に通ってPCができるよになったらいろんなことができると思っていそうだけどもいまなにかしたいことがないのならば操作がいくらかできたとしてもすることはなにもないのである。ということをわからないで通っていたのが気の毒だった。現在ならPCは安いしインターネットを見るだけで楽しめそうだけれども。結局一日中テレビを見ていてついているだけになってぼけてきて生きがいのある老後は訪れなかった。なにをやってもへたくそで世間とずれてるところが遺伝してる。ものすごくいやだ。

靴が調子悪い。腰やすねが痛くなった。長さと横幅はちょうどいいけど厚みが大きくて上に隙間があるので足と一緒に靴を運ぶときに指や甲に力がはいってしまうようなのだ。スニーカーって、こんなにむずかしいものだったろうか。おかしいなあ。

近所の人につかまったついでに斜め向かいの塀がこわれて壊れっぱなしになったことを尋ねたら、警察が毎日見に来てるといっていた。パトロールしてる。斜め向かいの塀のさらに斜め向かいの家に泥棒が入ったらしい。最近セコムのシールが大きくなったのでなにかあったのかと思っていたところ。離婚して奥さんはもう住んでいないそうだ。1年くらい見てないけどその前はクリーニングの大きい袋をだんなにもたせて奥さんは手ぶらで先頭を歩いていたんだけど。ほんとかなあ。半信半疑に聞いておく。クリーニング袋を持たされていた旦那が一人の時に私の前を歩いていた時があって、ぶひょああっ音とともにつばのかたまりを道路に吐き出していて3回か4回くらい、めっちゃくちゃ気持ち悪かった。髪は染み出た油でがちがちに固まってる。奥さんは絶対にお金目当てで結婚したんだと思った。離婚したんだとしたら、お金の魔力が解けたのか本体なしでお金が手に入るようになったんだろう。がちがち油は新築アパートを購入したらしいと近所の人が言ってたが近所の人もアパートマンションもちの不動産経営が大好きだからライバルの動向が気になって噂話をするんだろう。私は楽しいです。

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by kumaol | 2017-08-07 22:37 | 雑記 | Comments(0)

靴を買った三足目

靴が窮屈でたまらない。鬱屈した気分になる。爪は痛いし足囲の骨は痛いしどうしようも痛みに我慢できないから新しく買うしかない。通販で二回失敗したのでさすがに今回は店舗に買いに行った。アシックスに決めて出かけた。

ブラウザが異常終了してここまでしか保存できてなかった。くそが

スーパーワイドで今までのワンサイズ上でちょうどよかった。今までのサイズだときつい。足が大きくなったことは間違いない再認識。試着したから大丈夫と思うが心配で同じサイズの色違いを黒、ピンク、白と試着して試着じゃなくて試し履き両足履いて大丈夫だろうと迷いに迷ってやっと買った。1週間ちょっとで三足も買ってしまった。失敗した靴と足底を比較すると、横で1センチ、縦で1.5センチくらい大きい。スーパーワイドの足先はほぼ丸。円。カエルが履く靴みたいだ。履けなかった2足はタイムマシンにする。10年後に「これなんだっけ?」と取り出してみると今日の気持ち(三つも買ってあほ)がまざまざとよみがえるのだ。

履けない靴は痛くて履けないからあっさりあきらめることができる。他にも拡大して、読んでいてつまらない本は読むのをやめることにしようと決めた。ここまで読んだから今まで読んでいた時間がもったいないとかこれからどこかで面白くなるかもと期待して未練がましく読み続けてしまうがやめることにした。すっきりして気分よくなるはず。
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犬が夜中にぴいぴい泣いていたけどそのうち静かに寝るだろうとこっちも頑張って寝ようとしたががたがたと音もするようになったので見に行ってみるとびしょ濡れだった。ブリングウォーターは水皿のように倒れることはないが飲み口に足をいれることはできてしまい足をいれてしまったようでブリングウォーターは移動してしまってるしクッションもタイルもびしょびしょだった。いじわる禁止を思い出して様子を見に来てよかった。
最近はうんちポジションをとれなくなってるようで、馬のように歩きながらぽとぽと落としていく。踏まないようにすぐに拾わないといけない。食べる時も初めは立って食べるけどもこてっと倒れてしまい倒れたまま食べ続けている。
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脚力の弱りが顕著になってきた。食欲はある。かわゆち。

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りぼん9月号を読んだ。七色革命がやっと終わった。ゆゆは留学することになってななに手紙でそれを伝える。会わない。そうすることによってあたしのことを忘れることができなくなる。ふふふ。という計画。あたしらしく自信をもって生きていこうと決心するなな、何回目だよ。かっこいい男の子詩丘くんは後半ほぼ空気で最終回もどうでもいい人になってた。最後まで幼稚な話だが小中学生の時はこんな風に学校の中クラスの中が全世界だったなという現実感はあった。幼かったという現実はこっぴ恥ずかしいが10年前も恥ずかしいし10年後に今を思っても恥ずかしいんだろう。しょうがないな。

ここまでのようなことを書いてあったのに。くそが

ちょこたんは来月が最終回だそうだ。ありまとなおちゃんはカップル宣言できるんだろうか。夏祭りで今年こそありまに告白しようと勇気を出すなおちゃんを応援するちょこたん、言おうともじもじしていると、ちょこたんが倒れている。はぁはぁいって苦しんでいるちょこたん。続く。
先生はあんちゃんのもの、先生とあんちゃんがいいかんじだったので今月号は面白かった。ホワイトデーのお返しにキスがほしいと迫るあんちゃんに先生は逃げる。逃げる先生が君島とぶつかり倒れて先生と君島がキスしてしまう(大笑い)。好かれてないのかなあ、しょげる杏。あんからのチョコは受け取ったけれどほかの生徒からのチョコを受け取らなかったことを知って喜ぶあんに、先生は、、。恋愛マンガは三角関係の話や策略や秘密の話は好きじゃない。好きな人と好きあってなかよくしてる話が好きだ。


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by kumaol | 2017-08-06 21:30 | 雑記 | Comments(0)

160分。昭和〇年日本の出来事がトガキであり日本地図が出て赴任先の灯台の場所がクローズアップされて、日本全国を移動しながら夫婦の25年間の出来事をつづる全国ロケ。昭和7年観音崎から始まり北海道は雪の中馬車で病院に行ったり戻ったり。同僚の奥さんが死にかけ馬車で病院に向かうが途中で死んでしまい、御者が下りて馬の鼻元を引いてUターンさせる場面がリアルだった。小さくUターンするときは人が下りて誘導するのだな。九州の離れ小島に赴任の時は子供の友達がいないといってけんかになり別居する。赴任地が日本の真ん中に変わってまた一緒に暮らせると向かった先が佐渡島。日本の真ん中といっても長野ではない。灯台守の話だからそりゃそうね。嵐の夜、灯台の上から見下ろす海の波頭の激しさや夜中の海の膨大なるさまなどが楽しそうだった。一般的ではない特殊な専門知識を必要とする職業は魅力的に見える。第二次世界大戦がはじまり灯台は爆撃対象になり灯台守が死んでいく。御前崎も爆撃されたが無事戦後を迎える。息子が不良のけんかで死ぬ。娘は結婚してエジプトに行く。エジプトに向かう船に灯台からちかちかと合図を光らせると、婿は「船長に頼んでこちらからも合図を送ってもらおう」と走っていく。そんなのありなんだ。夫婦はおおむね仲が良い。「なかよくしよう。約束しよう」手をとりあう新婚の二人。なかよしカップルの話は好きだ。最初のエピソードで、髪を振り乱した女が(灯台守の妻で夫の浮気を疑い気が狂った)灯台に現れたところが怖かった。灯台という細長くて入口がひとつで階段しかない建物に見知らぬおかしな女がずいっと入ってくるので怪談だった。女学校時代の友人が好きな男が秀子を好きで秀子が結婚したあとも好きなのであなたはひどいと恨み言を言いに来る。(のちにその男と友人は結婚する)瀬戸内海の赴任地では、好きな女性と結婚したい部下が灯台守とは結婚しないといわれて振られる。(のちに二人は結婚する)おもしろくなくはないけどおもしろくはなかった。高峰秀子の魅力も、ちょっとなんだか、愚痴っぽい女だったし脚本も気に入らない。
木下は二十四の瞳の高峰だったが、二十四はまだよかったけども、おんおんおんおん泣く場面があって、その泣き方が幾年月にも継承されていた。うるさく泣く。息子が死んだときにおんおんおんおん泣いて、二十四と同じだと思ってしまった。木下とより成瀬とのほうが魅力的だった。題材が違うからだけども。ご飯を食べるシーンでは、茶碗のなかを箸でつつきまわしてすくうようであってすくわないでつつきまわしてようやく一口(なにもないものを)食べる。食事シーンを見るとはらはらする。(演出が下手すぎて)娘の結婚場面が最終なのだがすごく長くてすごく引っ張る。子供を育て上げて嫁に出して夫婦の大仕事がやっと終わったみたいな結論を出したかったらしい。最後が灯台じゃなくなっちゃった。と思ったらちかちか合図して私用に使っちゃって、ふぅんって感じ。佐田啓二はオールバックの髪形にしてるんだけどたいていの場面で前髪が額に落ちているので花形満だった。


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by kumaol | 2017-08-06 20:03 | 雑記 | Comments(0)

犬を外に出していたらそろそろだねおばさんと出会ってしまった。
「まだ生きてるの!元気だねー。いくつ?」
「1999生まれだから、」
「18だね。2017年だから、18ね。目は見えるの?耳は。目をぱちぱちさせてるけどどうしたの」
「眼球が落ちて瞼が閉まらなくなったので、紫外線がしみて痛いらしい」
「かわいそう。
長生きするのも考え物だね」←余計な一言。

にこやかにお別れして犬もトイレをしてくれたので家に戻る。

長生きするのも考え物だがいうだけ無駄なことは言わないほうがいいと思うんだけど世間話の一環なのかな。死にたい人が死にたい死にたい言ってしまうのは仕方ないけど友人は離れていく。寝たきりになるくらいだったら殺してくれと言い続けていたけど家族に甘えるのもいい加減にしてくれ。長生きが怖くて生きるのがつらいなら自分で死ぬしかない。長生きするのも考え物なら考え物の新しい人間を作らないに限る。自殺した人や長生きしたくないという人がなぜ子供を作るのか納得できない。子供(新しい人間)を作らないならば長生きは考え物という言葉にも責任を果たしているから認められるのに。思うことは仕方ない。

スケートの試合が開催され始めた。アジアントロフィーは男子女子シニアのワンツーが日本人、自信に弾みがつくね。ジュニア女子は紀平さんの完勝で、冒頭3Aが決まってた。浅田さんの重しがとれて(?)これからどんどん3Aに挑戦して成功していく選手が増えると思う。PIW日光ではマリンがSP披露、クンパルシータのタンゴだったけど、マリンらしいやわらかいタンゴだった。タンゴだからメリハリとも思うけどマリンならなんでもいいような気にもなってしまう。ワワワって両手で空気を弾くような振りは多すぎておかしかった。フリーにも使われてたし。違う振付に変えてほしい。

ワンパターンともいえる。たらたら~んって最後まで行ってしまう。けど。最後のにこにこにこーっとした笑顔を見るのが一番の楽しみなの。途中はどうでもいい(極論)。
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3Aが飛べるといいのになあ。

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by kumaol | 2017-08-05 22:37 | 雑記 | Comments(0)

新潮文庫。
ランブルマーブルの長崎さんの小説漫画で横光利一の頭ならびに腹がわけわからない話で、横光利一ってこんなんだっけかと確かめたく思ったので読むことにした。文芸作品は久しぶり。そしたら、最初の一作目からすごく良くて、文学の香りがぷんぷんする。言葉の選択と配列のセンスがすばらしい。
「御身」
姉が女の赤ちゃんを産む。かわいくてしょうがない。近所の赤ちゃんは母親の乳にふさがれて死んだ。姉の子は種痘の毒が回って片腕が切り落とされた(と誤解する)腕に毒が回っただけですんで全快していたが、俺が守ってやらなければかわいそうと決意を新たにする。姉が出かける間赤ちゃんの見張り(子守)をするのだが本気で恋をしているのかもと考える。今なら変態扱いされるかもだが。幼児に成長した姪は叔父などないもののように過ごしている。くやしい。というようなほほえましいようなのんびりした話で、ストーリーというものより日記帳な話だが。本気で赤ん坊や幼児に恋をしているかもと考えて涙を流す男が正直だと思う。面倒を見てると泣いて泣いて泣き止まないので頭の下に手をいれてやると、抱いてもらえるのかと思って泣き止む、だが抱いてやらずすっと手をひっこめる。「この子は生まれて初めてだまされたのかもしれない」そんな風に考えると申し訳なくて、姉が返ってくるまでずっと抱き通してやるのである。「初めてだました、と意識するのがおもしろい。
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川端康成の作品は国境を越えたり天城峠を越えたりして場所と時間の移動が明らかなのに対して、横光のは閉塞的で限定的な時間と場面における意識の流れを主軸にしているようだ。
文豪とアルケミストを始めることにした。登録だけしてた。

「ナポレオンと田虫」
おなかに虫が巣くってかゆくてたまらないナポレオン。ジョセフィーヌと離縁してパプスブルグ家の皇女を妻にしている。身分の高い女を妻にしたためストレスも半端ない。もっと強さを見せなければロシアを征服しなければ。みにくい腹に虫が這いずり回っているのがばれてしまう。高貴な女に平民の病を伝染してやる。自虐から暴力性をあらわにするナポレオン。ロシア遠征の手はずはととのった。ストーリーは世界史どたばたな喜劇風なのだが、最後の数行の文章がうまくて何度も読み直した。
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ナポレオンは河岸の丘の上からそれらの軍兵を眺めていた。騎兵と歩兵と砲兵と、服飾絢爛たる数十万の狂人の大軍が林の中から、三色の雲となって層々と進軍した。砲車の轍の連続は響を立てた河原のようであった。朝日に輝いた剣銃の波頭は空中に虹を撒いた。栗毛の馬の平原は狂人を載せてうねりながら、黒い地平線を造って、潮のように没落へと溢れていった。
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進軍の様子をこんな詩的に描くことができるなんて、すばらしいとしかいいようない。地平線に溢れていった、という描写に最高しびれる。

「春は馬車に乗って」
タイトルがすでに詩的だが今ならラノベのようでもある。子供のいない夫婦で妻は病気、夫はいささか淡々と妻の世話をしつつ話し相手になっている。一見普通の夫婦の会話のようであって一転実存を問う哲学的様相を見せる。落ち着かないのである。
「あたし、淋しいの」
「いずれ、誰だって淋しいにちがいない」
「あなたはいいわ。仕事があるんですもの。あたしは何もないんだわ」
「捜せばいいじゃないか」
「あたしは、あなた以外に捜せないんです」
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「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先に春を撒き撒きやってきたのさ」妻は彼から花束を受けると両手で胸いっぱいに抱きしめた。そうして、彼女はその明るい花束の中へ蒼ざめた顔を埋めると、恍惚として眼を閉じた。
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とにかく文章がきれいで、読み直してしみこませたい。あなた以外に探せないという妻(入籍していない)の気持ちが痛い。

「時間」
これはすごく面白かった。時間と空間の動きが十分にある小説だが閉塞的で息苦しくなる切迫感と焦燥に満ちている。必然や動機は無視した不条理劇のように混沌としたエネルギーである。座長が金を持ち逃げして宿屋からいなくなってしまい12人の座員は一文無しで思案に暮れる。田舎から金が届くと銘々自分のために使ってしまい誰も宿代を払わない。とうとう全員で逃げることにした。病気の女を連れていくか見捨てるかで迷うが順番におぶっていくことにした。海まで、崖をのぼってにげるのだ。真夜中の逃避行、重たい病人と大雨と空腹と、判断力も忍耐も限界に近づき、とサスペンス要素もたっぷり。眠ったら死ぬと、みんながみんなを殴り合って殴り続けてという場面は笑うところなのか。眠りに落ちる快楽にあらがえないがあらがう人々、なぜこのまま眠って死んでいってはいけないのか。この先二回目の死を迎えたときに、いまこのときのように気持ちよく苦しみもなく眠るように死ぬことができるだろうか。この考察は面白かった。なるほどそうだなあと。しかし抗って生きる。雨の中を行進してきたようなのに水が飲める水水と水を求める場面は不思議だった。雨は飲まなかったのか。喜劇なのか。

「機械」
代表作、蟹工船や田舎教師みたいな話だと思ってた。自然主義的なプロレタリアな物語かと。カフカだった。
ネームプレート工場に入社したわたしは社長の研究室に出入りできて新製品を作っている。軽部はわたしをスパイと疑って憎んでいる。ぽかぽか殴られる。屋敷が夜中に奥さんの部屋に入るのを見かけた。屋敷がスパイかも。軽部にされたストーカー行為を私が屋敷に対してしていると、軽部にも愛着がわいてくるし屋敷にも一心同体のような気がしてくる。屋敷と軽部がけんかして軽部が屋敷をぽかぽか殴る。スパイかもとかっこいい想像をしてあげた屋敷が殴られ役なんてがっかりだ。三人が殴り合いのけんかをしたあと飲んで忘れることにして酒飲みの一夜から目覚めると軽部が死んでいた。屋敷が殺したんだろうか。いや、わたしかもしれない。
なんて話が改行も段落もなく会話文も「」がなくずらずらずらっと書かれている。カフカの文学の本質は「けむにまく」だと思う。不条理とかいっちゃうと高尚だけども最後に「という夢を見ました」をつけるとわかるwとなる次第。主人も軽部も屋敷も、わたしの頭の中でわたしが思うとおりの人間のように存在していて、わたしを介さなければ消滅してしまうのだとでも主張しているかのようにわたしの主観で最初から最後まで横殴りし続けるのだ。テーマ:この世はわたしが存在するから存在する。


新潮文庫には載っていないが「蠅」は最高傑作である。カフカ的。中学二年生にお勧めしたい。
待合所に馬車に乗りたい人々が集まってくるが、馬車はいつ出るのだろう。猫背の御者はルーティンで蒸しあがった饅頭ができるまでは準備をしない。物語の「不条理さ」も格別であるが、文章もすばらしく、馬の様子が目の前のように見えてくるのである。
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(蠅は)馬糞の重みに斜めに突き立っている藁の端から、裸体にされた馬の背中まで這い上がった。
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馬はひとすじの枯れ草を奥歯に引っ掛けたまま猫背の老いた御者の姿を探している。(御者は饅頭屋の店先で将棋を指しているのである)
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馬車につながれることになる馬の様子が本物の馬らしくて、馬のにおいがしてきそう。けむにまく物語。

「比叡」
京都に父親の法事で親子4人で帰る話なのだがぴんと来なかった。坂道を歩くときに息子をおぶってやるとおぶりやのばあさんが声をかけてきて私はおぶってもらえというが妻はいやがり、妻になついている息子も拒否して、わたしは腐る。ばあさんも息子にはっきり拒絶されて気持ちを切り替えたのか一切営業しなくなり世間話で和やかに話す態度の豹変に自分一人だけがわだかまりでつまらない思いを抱く、いつものように心理描写が綿密で、人間関係のこういう自分一人の頭の中の観察はうまいと思った。筋は面白くない。

「厨房日記」
厨房の意味がまんま中坊だった。ヨーロッパ視察旅行から帰ってきた主人公梶が、思想と世俗、国際と民族、欧州と日本と対比しながら小難しい会話をした記憶を思い浮かべるのである。小難しいことを語りあう場面はドストエフスキーの小説のパロディのようでありスタブローギンがシュールレアリズムの心理描写の典型的人物だという記述もある。ドストエフスキーの小説では左翼がどうの国家が個人が思想と政治とって話を会話で語り合うのが常であるが、大人になったらそういう会話をするのが普通なのかと思ってたがそんなことはあるわけがなかった。帰国してみると奥さんと子供との生活が再び始まる一方で金持ち息子と政治談議などして思想家の生活を続けている、が、子供が迷子になって迷子が心配で心配で、思想よりも世俗に足を引っ張られることを驚くのである。思想と生活は両立すると思うけれども、梶は苦笑いなのである。面白い話だったが、こういう小説が流行った時代を知らないと退屈かもしれない。昔は小説というとこんな小難しくかっこつけたのが多かった。

「睡蓮」
一軒家を立てた私の近所に、看守職の夫と妻の夫婦が住んでいて、かっこいい男なので気になっている。彼らの夫婦仲も大変よく見送りと出迎えの様子を気にかけて見てしまう。隣の土地を買って本当に隣人になった。女中も、隣のだんなさんだったら結婚したいというようないい男なのである。こちらにこともが生まれるとあちらにも生まれまた生まれるとあちらにも生まれ。うちで飼っているうさぎがあちらの猫に食い殺された。よい隣人なので苦情は言わない。飲み会の帰りに電車にはねられて隣人の男は死ぬ。奥さんと子供たちはよそに移り空き家になった。猫は老いやつれてごみを漁っていた。気になる近所の人の話。短編らしい短編で特別感動する部分もなく近所の人は家族や職場の人とはちがう近所の人という一つのカテゴリなのだと思われる。


「罌粟の中」
ヨーロッパ旅行中の梶が再び出てくる。今回はカフカっぽかった。見ず知らずの男が突然ホテルの部屋の前に立ち通訳に雇ってくれという。疑いも持たず見知らぬ男と行動を共にする。サガンだったら、どこそこのパーティーでだれそれのいとこでと説明があって人間関係が始まるがカフカならいきなり他人が在るのだ。踊り子が大勢踊っている酒場に連れていかれどの子が好みですか。あの子。その子が隣の椅子に座って、するとラッパ吹きがじろじろとずっと見てくるので、彼はこの子が好きなんだと推測するとその通りでラッパ吹きと彼女を二人にしてやる。またどの子がいいかと聞かれ次の子をいうと今度の子は積極的で梶は消極的になる。というようなざわざわした酒場の雰囲気と異国の雰囲気といかがわしいようなそれは考えすぎのような男のあっせんと若く幼い踊り子たちとの一言二言と、橋のたもとに獅子の彫刻がある。獅子に舌がないことを皆が笑ったので彫刻家は自殺しました。と通訳の男は話す。理由も背景もない。不気味なことそれだけを言う。またこの料理は自慢のハンガリー料理ですと言って勧める。なぜとか理由や背景は言わない。カフカっぽいと思ったところ。ハンガリーの民族衣装のパフスリーブの白いブラウスの上で赤い罌粟の花がぱぁっとにじんだような知らない国の短編。ハンガリーがイメージできて面白かった。

最後。
「微笑」ヨーロッパ視察経験の梶が主人公。梶の短編は国際の日本を強く意識した明治昭和初頭の見識者的見方が感じられる。光線を発明する知識人栖方が転んだ時に電車の下からのぞいた飛び散る火花とラジオのスイッチを回したときにポっといった音とを組み合わせて僕の光線はできたという。狂人なのか嘘つきなのか。だがにこっと微笑む顔がかわいい男なのだった。戦争に負け、栖方は自分の光線が国の役に立たなかったといって発狂し死ぬ。やはりカフカらしい匂いのする短編だった。そして自分はカフカぽい匂いに敏感なのでちょっとでもかぎつけて引きずられてしまうんだろう。横光の作品んは妙になつかしい苦みがある。


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by kumaol | 2017-08-04 22:35 | 雑記 | Comments(0)

あ、やっと犬寝た

犬が落ち着きなくてぴいぴい泣いて歩き回るから落ち着かない。抱っこしたりおろしたり抱っこしたりおろしたり水飲ませたりなでたり抱っこしたり。珍しく久しぶりだ。脳が暴走しているんだろう。私たちが見る夢も予知とか予兆とか隠れた真実とかではなく記憶と想像をごちゃまぜにした脳の暴走だと思う。
朝晩猫の食器をもってうろつきまわる近所の人が、うちの敷地に入ってきて玄関前から車の下をのぞいていたからぎょっとした。はじめ泥棒の下見かと思ったから怖くて隠れてしまった。窓から見られないように。しばらくして外に出たらまだ近所をうろうろしてて姿かたちが一致した。危ない人だ。おそろしいわ。
年取って靴が大きくなるのは、筋力が弱って足裏のアーチがほどけて表面積が大きくなるからという科学的な理由があった。筋力が弱って血流が悪くなりむくむという理由もある。また老人はからだをしめつける耐性が弱り下着や靴下のゴムをぶかぶかにし始める、靴のようにしっかり締め付けるということに耐えがたくなり、大きくしていってしまうという結果的な理由もある。そうか、みんな大きくなるんだ(うれしくない)。幅広にしたらあるくときにぶかっと脱げそうで指で踏ん張るので二の指の爪がはがれそうに痛い。靴が合わないとかなり気が滅入る。マジックテープで留める靴を検討している。
明菜のBELIEが評判よいので聴いてみた。デッキに入れたことを忘れて聴いたときにこんなおばさんのCDもってたっけとしばしわからなかった。声質がおばさんだった。サウダージ、曲目によるのか、それ以外はおばさんではなかったけども古いかなあ。カバーのアルバムが出たときになんかつまんないなと思ってたけどまさか何年も何作もカバーを出すと思わなかった。タイトルに歌姫とかディーバとかつけるってどうなんだろう。完璧主義者で妥協を許さないアーティストとしてOKなのカラオケを聴いてるようだった。表現力があるから他人の楽曲を自分の世界にできるといいたいのでしょうか。表現力も大昔の一張羅みたいで古めかしい。楽曲も古い。Faoiみたい。古くてびっくりする。謝肉祭はそのころの百恵と10代の明菜だと似てるから自分の曲みたいでうまく歌えてた。二人とも最初は金物みたいな声だったけどくぐもった声に代わって似てる。上あごで声をあたためてから出すような声質。サウダージや限界ラバーズのようなロックは合ってない。歌詞がひどいのもあってない。やさしくなりたい強くなりたいとさびを何度も歌われるとはいはいはいはい。写真が鼻の穴がすいかのたねみたいのばかりでそこはおかしくないの。鼻の穴大杉。ステキな恋の忘れ方が一番よかったから用水はとりあえず天才だった。ストックやクルーズみたいな完璧なオリジナルを作ってほしかった。期待しない。
犬が静かに寝た。発作がこなかった。幸せだ。

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by kumaol | 2017-08-03 22:46 | 雑記 | Comments(0)