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大脳が停止する

騎乗中、「はい」と返事する代わりに、こくこくんと首をふって頭を上下させる癖があったので
やめることにした。はいは聞こえないときがあるのであたまかくかくが確実でいいかと思ってたんだが
馬に負担かかりますよね?うっとうしいよね 多分 気づいてなかった
関節は、余計な動きをすると物体のゆれにつながるので重さが増すはず

いつも騎乗前に、「リラックスして ちからぬいて ゆったりと」を心がけてる念じてる呪文してる
待ってる間と、移動中に、リラックスリラックス思い浮かべる
騎乗すると、「落ちてもこわくない 落ちていいんだ」も加わる

これがいけなかった

落ちてもいいんだ、は、恐れないでチカラ抜いてという意味もあったが、本心は
「落馬がこわい 落ちたくない」である
落ちるつもりでがんばるぞ、と、言葉ではつくろえるが、実は絶対落ちたくないである

落ちるという、ネガティブを否定しても、ポジティブにはならない
落ちてもいいとかごまかしてもだめだ ネガティブ思考なんだ

山岸涼子の「言霊」
バレエをしてる主人公は本番に弱い。練習だと上手にできるのに
あるとき、前の舞台で上手な人が失敗した 「あんな上手な人でも失敗するのね」すると心が軽くなって
その日は上手に踊れた
それからは、誰かが失敗したら上手に踊れる と思い込むようになった
「失敗して!失敗して!」他人の失敗を願ってしまう。だがダレも失敗しない。
ダレも失敗しなかった、きっと、わたしはうまく踊れない 
勝手な願掛けがかなわないと、勝手に悪い願いがかなう気がしてしまう
バレエ教室にかっこいい男の子が入ってきた 
いつも主人公に意地悪を言う(あなたって練習の女王ね ふふん とか)梓ちゃんもかっこいいと思ってるようだ 相手役に選ばれたのは梓ちゃんだった。その他大勢の役でがっかりな主人公
出番前、「びびらないでよね」梓に言われる。ひどい!彼の前で
「君って最低だな。そんな否定的なことをいうなんて」梓を叱る彼。そのおかげで「びびる」というのろいがとけ、そつなく踊れた主人公
彼は外国に行き、メールでやりとりする二人
ピルエットで、あと1回で終わりだと思うと、必ず失敗する それはなぜか
「終わりだ」と思うと、終わりだと大脳が受け取って、停止してしまうのだ(とかなんとか
あと5回がんばろうと思うと、最後までちゃんと回れるんだ (とかなんとか
「大脳は言葉に左右される、そこで大脳は動きを停止してしまう」とかいうようなことを彼は書く(うろおぼえ
卒業発表の題目は、やりたかった役は梓に取られ、同じはだめだといわれて地味なドンキホーテになる
ひどいわ梓ちゃん!失敗してしまえ!
と、そのとき、はっと気づく
「わたしの声はわたしの心の中でしか聞こえない。聞いていたのはわたし一人だけだ」
「わたしはわたしに失敗してしまえと言っていたのだ」
前から、他人の失敗を願う自分を醜いと思っていた主人公は、
「梓ちゃん、がんばって」と声に出して、梓に対して言う。 すると自分の緊張も解ける
ドンキホーテは丁寧に上手に踊れ、一等になり、帰国した彼と両思いを確認する話

最後の一行 なんかいらついた なぜだかいらっ

確かにあると思います。頭の中のことば。頭の中で自分にかける言葉。
とらわれてしまうことある 自分で自分を不利にする、自分をしばってしまうこと
「落ちてもいいからがんばるんだ」は、落ちたくない恐怖のあらわれなんでしょう
認めました

では、どうしたらいいかと思うに、漠然とした励ましではなく、具体的なポジティブに分解したらいい
リラックス、チカラ抜いて、でもできる人は十分なんだけど、もうすこしわかりやすく
脚はだらんとしてみよう、とか、ひじは腰の上にのっているか、とか かなぁ
遠くを見よう。もいいかも。タテガミをみてはいけない はよろしくない
なになにしてはいけない 的な文章だと、たぶんなになにをしてしまいたくてうずうずする。
頭の言葉は否定形ではない文章で、否定的ではない内容で、文章を作る

やわらかく 軽く 上に伸びて 下に伸びて
感覚を育ててやってみたい 
ふわふわっと
by kumaol | 2014-01-09 21:49 |