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本「ワンスアホなタイム」

日焼け止めクリーム塗るようになってから鼻水がぽたぽた出てくることに気づいた。乗馬のときしか塗らなくて、乗馬のときにティッシュで鼻おさえ続けてることに気づいて、それからティッシュ忘れたときにグローブで拭いたりタオルで拭いたりタイヘンだったりして、ああ、これは日焼け止めアレルギーだなって。自覚した。ミーティング中も花押さえつづけなきゃいけないし、人と話しても油断するとぽたっと垂れる。騎乗中も、しょっちゅう手袋でふいてしまう。日焼け止めもカンペキに効果あるわけじゃないけどしないでいたらどれだけ顔がやけるか。碁石の黒か。困る。UVカットのファンデーションつけてたときは2回か3回病院の世話になった。バリンバリンに顔が固く張れ上がってしまって人前に出れなかった。皮膚が弱いとか、ぜんぜん得じゃない。皮膚が強いほうがいい。けど、皮膚が弱いとか薄いとかいうと、デリケート自慢と言われる。様な気がする。そういや別に言われないや。自分で皮膚が弱いというと自慢ポイからやめようと思ってただけであった。おかしい。自慢じゃないっていってるのに。自慢と思われるだろうちう自分の考え。なぜこうも複雑に物事をかんがえるのか。大体、自分は自分であるのだから、「他人の目」に成り代わって自分を見る必要などないのだ。よし。またひとつ問題が解決した。
前回乗ったワムウ。洗い場で、ドタンバッたん暴れて、無口の片方がフックから外れた。ワムウは口カゴなので、さらに暴れて首を振ることで、口カゴも取れた。裸馬になれた。男のスタッフ3人が取り囲むように立ったけど、前に立つことはできず、そしたらワムウは洗い場をはやあしでてってってと通り過ぎ、厩舎に入って自分の馬房に迷わず入った。緊張して見守っていた10数名に笑いが生まれた。「自分で戻った!」ワムウはできる子。
ベーシック馬場は同じ先生に3回くらい連続出てる。その先生は毎回始まりにこう言う。「馬はあなたのしたいことをしてはくれません。あなたがさせるんです。ちょうどいい間隔でいてくれたりしません。あなたがするんです。ちょうどいいスピードでやりたい走り方で行ってくれたりしません。あなたが」ふんふん。いつも同じこと言うなあって ええっ!馬って馬がするんじゃなかったの。ええっって本気で驚いた。いや、たしかに馬間距離しなきゃとかゆっくりはしらせなきゃとかおもってはいるけど、その思いはいんちきであった。耳では聞いてる。頭では、実は30%しか納得してない。のこり70は「ちがうんじゃない?馬がしてくれるんじゃない?」と思ってる。でも30は「自分でしなきゃ」と思おうとしてる。頭から、さらに心に進むまでの間に、完全に「馬はあたしのことをわかってくれてる。心が通じてるもの」とメルヘン街道一直線だ。でもやっぱり、違ったようだ。先生の言うことは信じなければ。あたしの上達度が人の3倍かかる原因がわかった。注意が理解できるまでに人の3倍かかる。頭で理解したことが手足に浸透していくのだ。頭が理解していないことは手足の従順も少ない。乗馬がうまくならない人の特徴その2「馬はともだち、あたしはトクベツ」メルヘンナ人。さらに、武豊は魂の双子とか、中二な設定でメルヘンの難度を高めてしまうと修復に時間かかる。上手になれない、頭の病といえよう
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本「ワンス・アホな・タイム」安東みきえ

ぱらぱらっと見たらさっさと読めそうだったので読んでみた。昔々あるところに、おひめさまがいたりおうじがいたり王様がいたりする短編集。2作目の「バカなんだか利口なんだか」が面白かった。題名はひどいと思う。アホなタイムというだじゃれも相当ひどい。
ロバと馬が出てくる。ロバのヒーホは寿命で死んでしまう。大事に飼われていたので、現世での働きを終えてはればれとロバの天国に旅立っていった。しかし、母親と若者にとっては大切なもちもの、大事な運搬役であったので、ヒーホなくしては仕事が出来ない。すごいショックだった。
若者はやる気をなくしつりに行く。そこに池の神様が出てくる。神様とあほなやり取りをしてるうちに、「ヒーホがいなくなって自分たちの将来を不安に思って悲しんでいたけれど、やっとヒーホがなくなったことそのことを悲しめるようになった」
神様からにんじんをもらい、にんじんを落としてしまうと女神が出てきて金のにんじん銅のにんじんふつうのにんじんどれがあなたの落としたにんじんと絡んできて、(全部もらって)次は金のにんじんをくれくれする商人がでてきて、変わりに王の姫君と結婚できそうになり、しかし王から魔物退治をおおせつかって、魔物は馬にのって現れる。そこでもにんじんが大活躍。魔物は降参して馬は残った。馬と一緒に村に帰り、ヒーホよりずっと大きな馬がよくはたらいてくれるおかげで暮らしはずっと楽になった。ヒーホのお墓にお花は絶やさない。
わらしべ長者みたいにリレー式でだんだんいいことがおきて、でも最後は姫と一緒にならず母親の村に戻る。馬と一緒に。ロバと馬が出てきて大事にされるというのがいいですね。単純に。読書メーターで評判を見るとあまりよくなかった、くだらないとかひねりがないとか書かれていたけど、昔話風なこじつけが強くてあっさりわらえないのがつらいかもしれません。軽い話を期待してるのに、昔話風な語り口だけで時間をとられるみたいなめんどくささ。ヒーホの話はよかったです。
by kumaol | 2014-06-23 20:42 | 雑記