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本「せかいいちうつくしいぼくの村」「こまったこまったぬいぐるみ」

「こまったこまったぬいぐるみ」 ごうだつねお
ねこの子こまちゃんはおさいほうが得意でぬいぐるみを作ってお誕生日にあげようとする。ぬいぐるみは食いしん坊でいたずらっこで乱暴で、こまってしまう。
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元気な歌を歌うとどんどん大きくなって、森のみんなに迷惑をかけ、さびしい歌を歌うと小さくなって元より小さくなって手の中にはいってしまう。お誕生日の当日には作ったとおりの動かないぬいぐるみになっていました。
絵がかわいかったので何回か読んでみた。内容は、わたしにはちょっと幼すぎるかな。ストーリーとかよりも、歌の、言葉の韻とかが子供にはおもしろいのかも。ぬいぐるみはいきなり行儀わるすぎだと思った。こまらないとだめだから?こまちゃんはやさしいいい子なのに、こまらせる設定って変な感じ。絵と色はかわいい。おとこのこおんなのこにこだわった部分がある、ぬいぐるみにリボンをかけると、「ぼくは男の子だからいらないやい」と言うところと、プレゼントされたいぬこさんが「かわいいぬいぐるみ、このこおんなのこでしょ」「ちがうよおとこのこだよ」という会話部分。ふるくさい感じがした。確かに、子供のときはあなたは男、あなたは女というおとこ、おんな、の教育というか常識というか区別をよく言われた気がする。確かに区別させないと区別できないわけだから古臭くてもしょうがないか。子供向けなんだから。そういう子供向けの絵本。

「せかいいち うつくしい ぼくの村」 小林 豊
アフガニスタンのバグマン村、すもも、さくら、なし、ピスタチオなどの花がいっぱい咲く、春。ヤモは父親と一緒に市場にでかけてさくらんぼを売る。どこにいけばいいかわからなくてもロバのボンバーが歩く道順を知っている。さくらんぼは全部売れて父親のすももも売れて、売った金で子羊を買って、次の春に兄さんが戦争から戻ってきたら羊は大きくなっているね。この年の冬、村は爆撃で消え去りました。
ロバの絵が何ページもあったので読んでみた。ロバはかわいい。朝早く村を出発するんだが村の中を歩いていると果樹園ではすでに大勢の人が働いている。
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朝早く出てないじゃない?と疑問に思ってこの場面でつっかえてしまいました。果樹園に人がいるならその人たちが家を出たのはもっと前で、ヤモたちが家をでたよりずっと前なんだから朝早く市場にでかけたとわざわざいうほど朝早く出かけてないと思いました。
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ボンバーと一緒に売っておいで と言われます。ボンバーにつれられてバザールの中を進むヤモ。なかなか売れない。本当に売れるのかな。バグマンのさくらんぼはおいしいからちょうだい。声がかかる。それからどんどん売れてみんな売れた。
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はじめてのひつじに、バハールという名前をつけた。
最後の1ページで、タイトルがわかるようになってる。村は消え去った=せかいいちうつくしい村だった。戦争はいやだ。誰もがいやでしょう。戦争しつくすのはあとどれくらい。まだ限界じゃないということなんだろう。まだ生まれてくるのは早いと思う。かわいそうだ。

by kumaol | 2014-08-24 21:00 | 雑記