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本「オウエンのために祈りを」下

読まない予定が読み終わった。二度とアーヴィングは読まない予定。合わない。なんてゆか、むずむずした。このエピソードのどこが面白いのか、このセリフのどこがなぜ人物設定をこうした、大作家なのできっと意味があるのでしょうかね、その意味がなんだか気持ち悪い。ぶってる、という。昔の言い回しかな。今はぶってるとは言わないから通じないかも。作家と言えば前髪をちょっと長くして物思いにふけった陰りのある表情みたいな臭い典型、同じ空気を感じる。応援(オウエン)のセリフのなにもかもが気持ち悪い。小さい神を見たと言いたいのだろうか。そこまで魅力が伝わってこなかった。
下巻ではいきなり大人になる。小学校時代の野球や学芸会とはおさらばだ。ママはもう死んでるけど思い出としてちょこっと出てくる。ぼくの父親を探す推理ごっこが始まる。父親捜しはモチーフなだけだと思ってたら本当の父親も登場してきた。父親は登場人物の中にいたのだ。応援は頭がよくて優等生だったがひねくれ者でぶってる若者なので犯罪のような犯罪ではないことをして大学の受け入れ先がない。陸軍学校が優秀な応援をもらう。軍に入り戦没者を遺族に引き渡す係になる。ぼくは国語教師になってる。応援は自分が死ぬ時を知っている。ぼくを悪い目に会わせることはない言う。ぼくの守護神でもある。全知の異形のものって感じなんだろうか。入り込めない。ストーリーがどうこうよりもエピソードの積み重ねという進行には慣れていたのでストーリーを気にせず読んだらなんとか読める。最終的に送り届けた戦没者一家がDQNで戦没者の弟の爆弾で両手がなくなって死ぬ。映像的で刺激的なのかな。アーヴィングっていつもセンセーショナルでしょドヤだよね。どういうところに感動すればいいのか本気でわからなかった。長い期間かけて読み終わったので、応援やぼくとつきあってた時間が長く、こうしたああしたなにをしゃべったエピソードがたくさん盛り込まれているので死んだときはかわいそうに思った。トルソーを人台と訳してるのが気になった。

by kumaol | 2016-09-11 20:44 | 雑記