2016年 09月 24日
本「ルノワールの犬と猫」
ルノワールは有名ですが全く興味なかった。つまらないえという印象、喫茶店。犬と猫とタイトルにあったので手に取った。ルノワールって、絵がうまい。当たり前と言われれば当たり前だが非常に驚いている。子供の時からいた退屈な演歌歌手をあるとき歌がうまい!と気づいて驚くような感じだった。着飾った男女がピクニックしている絵などの良さがわからなかった。溶けた時計や空に浮かぶ岩などは見飽きないしすごいなあと感嘆できるんだがなんでもないような情景を描いて女や男がぶくぶくしててなにがいいの。ところがよかったんだな。ルノワールって、絵がうまい。ほんと驚いた。
ルノワールの猫の絵数枚、ほかの画家の猫の絵(マネシスレールソーボナール)・ルノワールの犬数枚、ほかの画家の犬(マネモネカイユボットモリゾカサットボナールヴュイヤール)・ルノワールの鳥牛馬、ほかの画家の(マネミレーゴーガンドガボナール)、という構成になっています。とても見やすくわかりやすく、よい。
猫を抱く女性
猫の章ではこちらの絵が一番気に入った。猫の表情がいかにも猫である。猫は抱きしめるとちょっと身を固くしていやそうな表情をする。リアルである。女性のやわらかそうなピンク色の肌。やわらかそうな指。関節。指輪。さすが、印象派、すごいタッチにおののく。猫がいなかったら見向きもしない絵だったからうまさに気づけなかったと思う。猫が猫らしくてすごい。ルノワールって絵がうまい。
アップで
犬の絵で一番気に入ったのはこちらです。
彼女と犬の周りには十数名の仲間たちと給仕がいる。セーヌ河畔の行楽地シャトゥーにあるレストランフルネーズのテラス。女性はのちに妻になるアリーヌ。かわいらしい唇から目が離せなくなるのは口づけを待つかのような犬の目のハイライト効果だろうか。と説明にある。
確かに、犬の目のハイライト効果がすごい。きらきらと見つめる犬の目だ。
絵筆のタッチだけで犬を表現している。
近くで見たら絵の具の塊なのかもしれない。ところが犬であり、犬は彼女たちの背中の向こうからやってくる何かを見ている。物語性を感じる海辺の風景。
ルノアールの馬
女性は女鞍で、あっち側に足があるようだ。少年はポニーに乗ってるんだろうか、こんなに近く横に並んで走れるものかしら。少年の馬は完全にバランスを崩して立ち上がりかける寸前みたいに前が浮き上がっている。歩様は速足なのかな。優雅な散歩風景なのかもしれないがこれはへたくそと言ってもいいんじゃないだろうか。馬が変だもの。少年の頭は小さすぎる。少年と仔馬がなければよかったような気がするけど。あごをあげてにやっとしてる女も感じ悪い。
ほかの画家の馬も紹介します。
ドガの馬
マネの馬
ボナールの馬
おまけ
ルノワールロケットが見れる 動画
by kumaol
| 2016-09-24 19:36
| 雑記