2016年 12月 10日
本「レイン: 雨を抱きしめて」アン・M. マーティン
レインが保護されていた。見つかった。
レインの首にはマイクロチップがあって、ヘンダーソンさんの犬だった。
ヘンダーソンさんの電話は通じていない。ハリケーンで家が壊れたのだ。探して返さなくては。父親は、せっかくのプレゼントなのになんで返すんだと怒る。ヘンダーソンさんを探してレインとお別れする。父親はローズとうまく付き合えない。おじさんに託し、行方不明になる。という話。
犬の個性や犬との出来事はほとんどつづられていなくて、迷い犬という素材を通して女の子と、父親と、周りの人との関係を描き出している。昔は高機能自閉症という言葉は知られていなくて、なんでも性格のひとことで片づけられていたけれど、名前がつくと少しは自分を認められるのかな。父親は子供には絶対に手をあげないと決めているが怒りっぽいので握りしめたこぶしの関節は白く光る。ローズはおびえながら言い訳をしながら育つのだ。くそでも親との別れは小説にすると悲しい。やさしいおじさんが近くに住んでいてよかった。レインは幸せなヘンダーソン一家に戻れてよかった。
--------
「どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法」
中身を見れたら買う人はいない。カラー写真の10ページくらいだけが開脚で、それもどこででもすすめられている方法ばかり。のこりのほとんどは開脚ができなくて何かを成し遂げられると思うなという小説だった。くだあらない。
by kumaol
| 2016-12-10 23:09
| 雑記