本「15歳、ぬけがら」栗沢まり

袖の紹介文:
母子家庭で育つ中学三年生の麻美は「いちばんぼろい」といわれる市営住宅に住んでいる。家はごみ屋敷。この春から心療内科に通う母は一日中何もしないでただ寝ているだけ。食事は給食が頼りなのにそんな現状を先生は知りもしない。
夏休みに入って夜の仲間が万引き出会い系と非行に手を染めていく中、麻美は同じ住宅に住む同級生がきっかけで学習支援塾「まなび~」に出会う。まなび~が与えてくれたのはおいしいご飯と頼りになる大人だった。
目次は7項目あって、食事メニューが目次になっている。マヨネーズとハンバーガー、パンの耳と野菜炒め、など。食べることが確かではないので食べものを確保することに真剣なのだ。貧困児童の話なのかな、貧困児童を作る大人(親)側の小説ではない。麻美は制服が買えないしクリーニングに出したこともないからくさい貧乏とおしゃれ女子に悪口を言われる。アーケード仲間は仲間にしてくれるが万引きしろといわれてしないでいたら「お金持ちはさすがですねー」とたかられる。同級生の翔は断る勇気をもてと説教する。うざい。翔はまなびーに誘う。勉強なんてしたって無駄。勉強しなくてもいいんだ、ごはんが食べれる。ほどこしなんて、、と強がるが食べたくてついていくとおいしい食事を出してくれる。じゃあ宿題くらいならしようかな。市営住宅には父子家庭の姉弟がいて父親は病気で働けない。姉は夜の仕事で客と枕営業をして弟はクリームパンの万引きを見つかった。まなびーの塾長が立ち回って父親は病院へ弟は田舎のおばあちゃんの家へ落ち着き先を決める。おばあちゃんは一人しか引き取らない。姉には住み込みの仕事をさがしてやったがあたしなんてどうせまともに働けないといって客の男と同棲する道を選ぶ。アーケード仲間とつるむのはやめたが彼らがえんこうしたり妊娠したりした話が入ってくる。麻美の母親は離婚前はきれいなマンションに住みおいしい料理を作ってきれい好きだったのに今では団地に男を引きずりこんでいる。姉弟たちとの別れが麻美を強くした。パンの耳をもらいに行っていたパンやのおばさんに、食べられない子供を支援するためにパンの耳をくださいと頼みに行く。いつでも食べられるように、寄付のプロジェクトを実行するのだった。
あらすじはこんな感じ。母親のだらしなさとか麻美の貧乏は解決してない。
母親が男を連れ込む、自宅を知られるのは危険ではないのかと心配する。欝になるのはわかるけどどうでもよくなる敷居が低すぎる。ネグレクトは虐待だ。
ぬけがらという題名に好奇心があって読んだのだが、虚脱の意味のぬけがらではなかった。
まなびーの塾長が夏休みの宿題でせみのぬけがらをたくさん集めて提出した話をする。せみはひとつひとつ顔がちがうからぬけがらも違う。やんちゃ坊主やイケメンや、笑っているのや。ぬけがらはそのせみの生き方そのものって気がするんだよねと塾長が言う。ぬけがらに生き方が刻まれているのだ。麻美は、強いぬけがらになるんだと決める。
序盤の貧乏だからひそひそ悪口を言われるあたりはリアルで身につまされて読んだんだけども塾でごはんを食べたり弟だけ田舎にやって厄介払いでいいのかとか責めたりするあたりで話しに乗れなくなってしまった。たまにポストに入っているどこかの家の季刊誌に載りそうな話みたいでとりあえず親がいなければ子供もいないのだから親がいなければいいのにといらいらした。麻美がいきなり積極的になって立ち向かうみたいな態度になるのがうさんくさい。小説としては薄い。

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by kumaol | 2018-01-30 22:56 | 雑記 | Comments(0)

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